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進学する価値のない学部はココだ!~国が給付型奨学金導入らしいが~

日本テレビ系の夕方のニュース番組で、「給付型奨学金」を国が導入する方針であることが話題にされていましたね。

 

こんにちは、大学に行くよりコスパの良い学び方推進アドバイザーの笹史(@sasashi1992)です。

 

昨日のニュースで、議論が続けられてきた日本では手薄な「給付型奨学金」を国が導入することが話題でした!

 

削除されるといけないので一部引用しますと、

■学力は足りても、学費が足りず

 東京・八王子市の貸し会議室の一室で行われていた「つばめ塾」。経済的に苦しい子どもたちの学習を支援する「無料塾」だ。英語を教えてもらっているのは、高校1年生の女子生徒。父親がうつ病にかかって仕事を辞め、現在はその障害年金などで生活しているという。高校はより学費の安い学校を選んだという。大学進学を希望しているが、学費のために諦めることになるのは耐えられないと不安を感じている。


■「返済不要の奨学金」国が制度化

 こうした子どもたちの支えになるのが「給付型奨学金」だ。「給付型奨学金」とは、返済義務がある「貸与型」とは異なる、返済を必要としない奨学金のこと。しかし、現状では成績要件などのハードルが高い民間によるものしかなく、国の制度はない。

 今年9月、安倍首相は、国による「給付型奨学金」の実現を明言。そして、22日、自民・公明両党は、給付金額を「月3万円を基準」とすることなどで合意した。本格的な実施は再来年4月の新入生を対象としているが、経済状況が特に厳しい学生については、来年度から一部先行して給付を開始するという。

学力足りても学費足りず…進学悩む子供たち(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース

 引用部の女子高校生は、無料塾で学びながら大学に進学希望だそうです。まあ父親がうつで働けなくなったので、彼女を責める気には全くなれません。

 

予備校・塾に関しては昨日の記事で、

塾・予備校は行くだけ無駄!~金と時間を無駄にして私立進学の話をする~ 

にて糾弾しまくっています。ですが、彼女の場合無料塾ということで学校+αというよりは救済的な意味合いが強いんじゃないのかなと思いますので金と時間が無駄とは言えないですね。

 

が、大学進学希望の件は大いに疑問です。大学進学に関しては、大学に行く価値のある学部と価値のない学部が存在するからです。前者の行く価値のある学部に入りますと就職などで投資費用が報われますが、後者の行く価値が無い学部ですとですと高卒で働けば良かったと後悔する可能性があります。後者ですと、最悪私のように無職になりかねませんので。

 

という訳で、本記事では『行く価値のある学部,無い学部』について勝手に考察していきたいと思います~ ちなみに本記事では大学のランクとかは考慮しませんのでよろしくお願いします。大学在学生で心臓の弱い方は、バックを勧めます。

お品書き 

 

 ア.社会科学系学部全般は行く価値ナシ!

社会科学系学部とは、法学部,経済学部,経営学部等の学部が代表的ですね。

大学進学者が目指す系統としては一番メジャー且つ進学者の多い学部ですが行く価値はないと個人的には思います。私が、行く価値ナシと判定した理由は2つあります。

A.結局勉強しない,させないから

説明不要かもしれませんが、マンモス私立大学の講義科目ですと私語・携帯etcという勉強を阻害される環境での受講を強いられます。しかも1単位当たり数万円するという、予備校もビックリのぼったくりです。教師も教科書棒読みとかならなおさらです。

少人数(笑)のゼミも有りますが、ゼミにしても大学時代の部活の先輩および同期で経済の人がいましたが何と4年生ではゼミに行かなくてよいという話を聞きましたね。それでいて学費とられるとか、勉強させる気が無いとしか思えないです。

それならば、経済学部で経済学を勉強したいと思うならばそこそこの大きさの書店に行って下のような教科書を独学で読んだり、

経済学の古典をやはり独学で読んだ方がよほど得るものが多いはずです。

まあ、うちの大学の社会系学部に居た人でマルクスとかアダム・スミスを読んだ話は4年間で1人も聞かなかったですがね。

B.就職先も高卒でも行けるところばかり

大学4年間で、こんな体たらくなせいもあるのか就職先も特段経済学や法学を生かせません。それどころか、高卒いや中卒でさっさと就職してもまれた方が良い職場ばかりです。

よくイメージされる進路としては

法学部→公務員,司法試験

経済学部・経営学部→金融,公認会計士

共通→営業職,事務職,販売職

 がありますね。どれ1つとして大学に進学する意味は有りません。

まず公務員ですが受験資格に学歴は全く関係ないです。よく言われる、東大出身でないといけないと言われるキャリア官僚ですら東大どころか大卒である必要は有りません。

下記のいずれかの条件を満たす者
(試験のレベルは大卒程度ですが、大学を卒業する必要はありません)

・受験年の4月1日で21歳以上33歳未満の者
・21歳未満の者で大学卒業見込みの者など

 これがキャリア官僚の応募資格で、試験さえ勝ち抜けるならば中卒・高卒で21歳まで働きつつキャリアに這い上がることが出来ます。しかも試験勉強も、結局東大文1でも予備校に行くことから学部の勉強はまるで役に立ちませんね。

地方公務員とかは推して知るべし。

 司法試験も同じで、司法試験予備試験さえ通過できれば中卒でも行けます。

司法試験の受験資格を取得するためには、原則として、法科大学院を修了することが必要です。
司法試験予備試験は、様々な事情から法科大学院への進学が困難な方にも、法律家になる機会を与えるために設けられた制度です。
「法科大学院修了者と同等の学識及びその応用能力並びに法律に関する実務の基礎的素養を有するかどうかを判定する」(司法試験法5条)試験で、予備試験に合格すれば、司法試験の受験資格が得られます。
<予備試験受験資格>とくに受験資格の制限はありません。年齢・学歴に関わりなく誰でも受験できますので、大学生はもちろん高校生でも受験できます。
<司法試験 受験資格>予備試験に合格すれば、法科大学院に進学しなくても、司法試験の受験資格が付与されます

司法試験制度とは | 伊藤塾

 他に文系で多くの方が就職するのが営業職ですが、これこそ高卒でも応募できます。そこで揉まれてトークスキルを磨いた方がよっぽど良いかと。私の親も法学部出身で営業の仕事をしたことも有りますが、法学部の勉強が特段に役立ったことは無いそうです。

 

イ.農学部(研究開発職志望除く)

私の出身学部ですが、農学部も正直なところ学部卒では意味が無いかなと思います。

研究開発ならまあ役に立つかな程度ですね。それについて語っていきます。

A.意外と体系的に学べない

私の所属していた学科では、生物学と化学の両方が学べるという触れ込みでしたが「化学」に関しては化学の基礎である「物理化学」が開講されてないという基礎グラグラカリキュラムです。後は農学部は理系なのに、数学と物理学を履修せずに卒業できるという理系とは思えないゆとりすぎるカリキュラムです(履修しても理工学部の半分位の内容でしたが)。在学中は、数学や物理の基礎が分からない自然科学系の学士を輩出する気がと100回くらい思いましたね。

 

そのくせ植物生理とか植物生態系の科目では無駄に重複した内容が開講されて、教授がダラダラ喋るというカリキュラムが展開されており専門性を養わせないための嫌がらせと思いました。

 

詳しくは、

4年間通った経験者が生物系学部に進学すべきでない理由を5つ語る! 

で農学を始めとした生物系学科について語っていますので併せてどうぞ!

 

 

B.農学部という農業を学ぶ学部なのに、肝心の農業では役立たず

体系的に学べないこと以上にある意味致命的な欠点です。

 

農場でアルバイトをした経験を持つブロガーのりょうたさんですが

仕事としての農業はきつい - 無職だけど生きている

で出身学部の農学部の勉強が農作業で役に立たなかったということを語っています

 僕自身大学の農学部を出てるけど、正直大学でやったことが役立つかというと堂々と役立つ!とは言えません。

 もちろん役に立つ部分もあるのだけれど、役に立つとすれば講義や研究で得た知識よりも、いかに実習を積み重ねたかと思います。一応、バイトの前に大学生の時に使ってとっておいた教科書と弟が農業高校行ってたので農業高校の教科書も借りたけど、あまり意味がなかった気がする。

 僕の場合、卒業研究が農業から少し外れたのもあって、野菜とかは研究室は行ってからあまり扱わなくなったし、農作業もほとんどしませんでした。なので逆に言うと、大学で農業やらなくても、知り合いで農家の方がいれば、そこで農作業やった方が確実に役立つかと思います

 それこそバイト先の社員も大卒じゃなくて、高卒の人もけっこういましたし。パートの方も農学部の人はいなかったけど、自分の家で農業やってたり、周りに農家の方が多いというのもあって、僕なんかよりはよっぽど会社の戦力になってました

 なのでどうしても農業を仕事でやりたい人は、一番いいのは農作業全般をあらかじめ体験しておくことですが、とにかく何らかの形で実習的なものを経験したほうがいいですね。

仕事としての農業はきつい - 無職だけど生きている

 私も以前農学部出身ということも買われて、茶園の栽培管理に従事したこともありますがはっきり言って農学部を出ても農業はできる能力は身につかないと断言できます。

 

新卒の時の就職活動で、「適性のない仕事」に就職すると3ヶ月でクビになりますで農業系の企業に断られた経験が有りますので、農学が農業にいかに役に立たないかは検討が付きますね。

 

これは農学部の就職先とも関係してきて来ます。これはとある大学の農学部の就職先ですが、

 

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 農業業界に進んだのは100人中1~3人という悲惨な結果です。もちろん、農学部いえども食品・生命中心の学科や環境を中心に学ぶ学科(私が大学で在籍したのはココ)もあるのですが『農学』を学んでいるにも関わらずこの体たらく。

 

いかに農業が嫌われているのと農学部卒の農業においての需要の無さがよく分かります。農業と全く関係なさそうな、金融・保険業が今年で100人中5人進むとか農学部解体でいいと思いますがね。

 

まあ、農業というか農学部の専門と言える『食』の業界が全般的にブラックなので分からんでもないですが・・・

1番のブラック業界は「食」、特に「農業」です

 私の研究室でも、食品と金融両方受かって金融行った同期居ますが、食品に行かなくて賢明な判断と思います(退職してなければですが)。もっとも金融も最近ではオワコンと言われていますけどね。

 

2.終わりに:『お前ら、大学行く意味あるの?』と言いたいです

私の持論は、【大学中退問題】「なぜ学問をする気が無いのに大学なんて行こうと思った!」と聞く人はいないのか 

で語った通り『学問』しない奴らは行く意味がないというものですが、現状では大卒でないと就職できないという風潮があります。まあ、一部の学部では当てはまるものの高卒でいいんじゃないの?と思える学部が多数派です。

 

なので、大学進学希望者にこう問いたいです

『お前ら、大学行く意味あるの?』

 

ということです。国も奨学金を3万円出すようですが、成績や家計だけでなく学部によって奨学金の額とかも傾斜配分したらいいんじゃないと思いますね。