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WELQ騒動についての見解~無料でも有料でも医療情報はデマばかり~

医療情報は、どこをあてにすればええのやろ・・・

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笹史(@sasashi1992)です。DeNaの医療情報サイトWELQが問題となっていますね。

騒動に関しては、

togetter.com

 が詳しいのでここでは一々触れません。まあ、酷い有様でネットの医療情報が信用できなりそうですね。しかし、無料で手に入るネットの情報で無ければ信用できるのか?と言われると?が私は付きますね。有料情報(例えば書籍)も信用が必ずしも置けないのではということが本日のテーマです。

 お品書き

 

医療の1次情報である厚労省のサイトを訪問してみた

よく言われるのが『ネットではなく1次情報に当たりなさい』ということが言われます。しかし、医療の1次情報と言えば病院とか学会のサイトが該当します。ところが、Twitterで広告ゼロ、完全独立ニュースサイトMyNewsJapanのオーナーである渡邉正裕このようなサイトは『分かりにくい』とか『当てにならない』と医療サイドをも批判しております。

 という訳で、厚生労働省のサイトを試しに覗いてみることにしました。

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インフルエンザと風邪の違いという基本的かつ一番需要の多そうな情報ですが一般人が見るには確かに分かりにくいですね。分かりやすさを重視するなら、ここは表を作るところだと思いますが。この分かりにくさでは、ネットで医療情報を探すときにwelqのようなサイトを当てにするのも無理はないです。

 

医療情報は、有料情報も当てにできない

医療情報でネットで探せる情報が当てにできないとして、次に当たるのが「医療関連書籍」です。医療関連書籍なら、私が紹介した大きな書店のみならずそこら辺の

 例えば、「がん」というキーワードで書籍を探しますと次のような書籍が見つかりました。

 

がんの半分はニセがん(IDLE)。 だから医師の私はがん治療は受けない

がんの半分はニセがん(IDLE)。 だから医師の私はがん治療は受けない

 
身近な人ががんになったときに役立つ知識76

身近な人ががんになったときに役立つ知識76

 
がんでも長生き 心のメソッド

がんでも長生き 心のメソッド

 

色々あるのですが、書籍ごとにというか医師が書いたものでも意見が異なっており何を当てにしていいのかわかりません。スポーツやサブカルチャーの評論ならまだしも医学で意見が違うと、何を信じていいのか分からないので非常に困ります。

医療情報で一番学問的に信用できそうなのが、医学生が使う医学の専門書ですが流石に読みにくいですし、そのような書籍でさえも

2015/09/23 日本語の教科書

以前にも書いたことがあるが、私は 13 年ほど前、京都大学工学部の一年生であった時、某教授から教科書の読み方を教わった。 すなわち、本当に良い教科書であるならば、最初のページから最後のページまで、順番にめくっていくべきであり、 必要な場所だけを抜き出して読んではならない、というのである。 つけ加えるならば、本を読むということは、著者と対話するということでもある。 「なぜ」「どうして」「それは違うんじゃないか」あるいは「確かにその通りだ」というような言葉を、常に著者に対して投げかけながら、読み進めるべきである。 もちろん、そのようにしながら読むのは、たいへんな労力を要するが、「教科書を読む」とは、そういうことなのである。

さて、名大医学科の教授陣には、英語の教科書を読むことを勧める人が多い。 というのも、医学の分野においては、遺憾なことに、優れた教科書のほとんどが英語で書かれているからである。 日本語訳されるのは、たいてい数年遅れであるし、初めから日本語で書かれた名著は実に少ない。

医学日記 (2015 年度 2)

 という有様ですからね。

正直医療分野情報という観点では、日本はお金を無料どころかお金を出してもまともな情報に当たるか危ういと言わざる得ません。それでも、WELQは論外ですが。

 

追記:WELQの記事が非公開になったそうですが。

騒ぎが広がったためか、2016年11月29日午後9時を持ってWELQの記事が非公開になりました。

詳細:当社運営のキュレーションプラットフォームについてのお知らせ | 株式会社ディー・エヌ・エー【DeNA】

公式曰く

医学的知見を有した専門家による監修がなされていない記事が公開されていたことに関して、かねてより進めている医師や薬剤師などの専門家による医学的知見および薬機法※をふまえた監修体制を速やかに整えます。その上で医学的根拠に基づく監修を順次行い、皆様に安心してご利用いただける状態にしたのち、WELQ編集部名義で記事を掲載していく方針です。

 らしいですが医師によって同じ事項に関しても持論が違うので、医学的知見と言われても「何?」という感じです。これが、物理学や工学なら同じ分野ならどの専門家でも差先端の研究以外は同じ答えが返ってくるはずですが、医学の場合は「がん」1つ取っても考え方が異なるので・・・

医学に関しては、医師の書いた新書より生命科学の基礎から学んでいく必要が有りそうですね。

(2414字)