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人類総点数化社会が到来します

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国民総背番号制」とか言われた時代がありますが、これからは「人類総点数化社会」の始まりですね。

 

笹史(@sasashi1992)です!

 

今回は、

「人間の食べログ化」が始まる。あなたという人間は、星いくつ? : まだ東京で消耗してるの?

 

 

こんな記事を読んでいたのですが、「人間の食べログ化」って要は人間の一挙一動が点数につながるなぁと恐ろしさを感じたので雑感を書いていこうかなと。

 お品書き

1.365日24時間査定対象 

 元ネタとなった記事の一部を引用してみると

 

 個人の信用度によって個人の「できること」に大きな格差がつく。公開される信用度が高ければ、生活の様々な面でメリットを享受できる反面、例えば「公共料金の支払い遅延を繰り返すと、航空機や高速鉄道に乗れなくなる」「レンタル自転車の返却規定違反を繰り返すと、賃貸契約を拒否される」といった事態が現実化しようとしている。

 悪いことをしようとしてもできない(リスクが高すぎる)社会、人を騙そうとしても騙せない(割が悪すぎる)社会をデジタル的につくり上げ、「ルールを守り、真面目にコツコツやったほうが結局はトクだ」という仕組みで、社会をがんじがらめにする。そうすることで否応なく人に「良い行動」をさせる。やや極端に言うと、そういう壮大な試みが、いま全土で進行中だ。

「信用」が中国人を変える スマホ時代の中国版信用情報システムの「凄み」

 まあ、赤字部の行動はルール違反なので分からなくもないですが、今まででしたら犯罪でない限り、1つの行動が他の行動に影響するというのは無かったですね。現状では明記化されたルールに則っていれば問題ないとはいえ、24時間365日の行動が気を抜けないには変わりないです。そう現状では。

 

 

2.友人関係まで採点される。ぼっちには生きづらい社会

このような行動に関してはペナルティだけではなく通販サイト大手のアリババのように点数化される場合もあり、

「芝麻信用」はアリペイでの支払い履歴(ホワイトおよびブラック情報)のほか、個人の学歴や職歴、マイカーや住宅など資産の保有状況、交遊関係などをポイント化。信用度を350~950点の範囲で格付けし、その点数を与信や金利優遇などの判断材料にするほか、本人にも公開している。学歴や資産状況などの入力は任意だが、信用度の指数が上がるとメリットが大きいので、「自分は好条件」と思っている人ほど積極的に入力する傾向がある。信用の点数化は5つの領域──〈1〉身分特質(ステイタスや高級品消費など)〈2〉履約能力(過去の支払い履行能力)〈3〉信用歴史(クレジットヒストリー)〈4〉人脈関係(交友関係)〈5〉行為偏好(消費面の際立った特徴)に分けて行われている。上から950~700が「信用極好」、699~650が「信用優秀」、649~600が「信用良好」、599~550が「信用中等」、549~350が「信用較差(やや劣る)」である

 子細に見ると、699~650の「信用優秀」、649~600の「信用良好」および599~550の「信用中等」の3つは点数帯の幅が50点と狭く、多くの利用者はこの範囲に集中するらしいことが読み取れる。つまり評価600~649の「信用良好」あたりが標準で、550を切ると努力が必要、逆に評価が700の大台に乗っていれば、かなりいい線を行っていることになる。

 5段階評価とか学校かよと思ってしまいますねぇ。学校教育では受験戦争の激しい中国には良く似合ったシステもとも言えますが。

 

が、個人的には人脈関係(交友関係)まで評価対象となっているのが一番恐ろしい。私を含めたぼっちはそれだけでマイナス評価という。芸能界やスポーツ界で問題として時たま話題になる、反社会的な人間との交際とどちらがマイナスなのかと気にはなります。

 

いずれにせよ、ぼっちには生きづらそうな社会である。

 

終わりに:中国のみならず日本も,いや全世界が「人類総点数化社会」に巻き込まれる

 「人類総点数化社会」とも言えるこの流れですが、中国だからこそ大きな抵抗もなくと導入されたと言えます。

 個人や企業としては、本音を言えば、できる限り信用度の高い相手と交友関係を結びたい、取引したいのが心情だろう。企業の人材採用も同じである。出来ることなら相手を選別したいとの思いは誰にもある。しかし先進諸国はプライバシーの観念や法的な制約が強く、事は簡単ではない。

 一方、中国ではもともと社会主義的な情報一元管理の仕組みがあり、西欧社会流の「プライバシー」という観念は成熟していない。宗教的、道徳的な土壌も違う。自らの情報が公的機関はもちろん、企業によって収集、活用されることへの抵抗感は、個人差はあるものの、全般に薄い。むしろ自分自身の情報開示に相応のメリットがあるならば、積極的に公開してもよいと考える人が多数派だ。そのため企業が個人の信用情報の活用を進めやすい。ここに中国の信用情報システム構築の際立った特徴がある。

 中国と西洋の違いとして、社会主義的な要素やプライバシーの未成熟、宗教的、道徳的な違いを記事中では挙げています。これらの違いから西洋では中国みたくすんなりと、情報を集めて信頼を点数化するという訳にはいかないでしょう。

 

むしろ、日本の方が中国に地理的にも文化的にも近いものがあり「プライバシー」という概念も伝統的には無かったことを考えると、日本で西洋諸国より先に中国式の信頼情報システムで信頼を点数化、ストレートな表現で言うと「国民総点数化社会」の流れが来ることは確実でしょう。

 

そうこうしている間にグローバル化の進展によって、西洋諸国でも信頼情報システムを中国から導入することとなり、「人類総点数化社会」の到来となります。AIによる第4次産業革命による社会の変革が叫ばれていますが、「人類総点数化社会」も同じくらいインパクトあると思いますよ。

 

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