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社会不適合者は進学より起業に未来がある?~15才でコーヒー店を開業した男性の話~

中卒で起業が話題にならなくなる時代が来るといいのですが…

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起業に憧れたこともある、笹史(@sasashi1992)です!

日本は時代の転換期です。名門中学⇒名門高校⇒難関大学⇒大企業という流れは未だ主流で、私が死ぬ時も残っているのでしょうが、それに抗う話題も生まれつつあります。

 

今回取り上げるのは、中卒でコーヒー店を開業した15歳の男性です。

あえて高校に行かず15歳で「コーヒーショップ」を構えた少年 - イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」

彼みてて、自分が15才の時とか将来の職業とかなんも考えてないなぁと恥ずかしくなると共に、社会不適合者の生きる道が見えてきたと思うのでそれについて書いていきたいかなと。

 

 お品書き

 

1.中卒起業家は発達障碍者だった

 冒頭でリンクを張った記事には載ってないですが、中卒でコーヒー店を開業した岩野さんは発達障害の1つアスペルガー症候群だそうです。

群馬県桐生市小曽根町の岩野響さん(15)が、自家焙煎(ばいせん)したコーヒー豆を販売する「HORIZON LABO(ホライズン・ラボ)」という店を、同所の水道山中腹に開業した。店のキャッチコピーは「ぼくができることから ぼくにしかできないことへ」。発達障害の一つ、アスペルガー症候群と向き合いつつ、高校には進まない選択をし、自分にしかできないことを探している。

ぼくにしかできない店 できた 発達障害の15歳・岩野さんが桐生に開店 味覚生かしコーヒー豆焙煎 (上毛新聞) - Yahoo!ニュース

 アスペルガー症候群発達障害というワードは本ブログ内でも今後取り上げる機会が、ブログの性質上出てきますので、改めて詳しくそこで記事を書きたいと思います。

 

 本記事のために取り急ぎ簡単に定義を説明すると、

発達障害とは、

この法律において「発達障害」とは、自閉症アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害学習障害注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう。

発達障害者支援法(平成十六年十二月十日法律第一六七号):文部科学省

 という定義だそうです。正直分かりにくいですが、そんなものとして記事を読み進めてください。

 

 岩野さんも持っている障害である、アスペルガー症候群とは、

アスペルガー症候群(AS)は対人コミュニケーション能力や社会性、想像力に障害があり、対人関係がうまくいきづらい障害で、知的障害や言葉の発達の遅れがないものを言います。明確な原因は現在もわかっていませんが、何らかの脳機能の障害と考えられています。

アスペルガー症候群(AS)とは?症状と年齢別の特徴 | LITALICO(りたりこ)発達ナビ

 という定義で、コミュニケーションを取るのが苦手というのが主なポイントとなります。

 

そのせいか生きづらさを抱えており、中学1年生の時に不登校になってしまいました。

響さんは障害の影響で空間をつかむ力が弱く、黒板の字を書き写せなかったり、運動が苦手だったりした。学校の授業と部活動の両立ができず、中学1年の10月に不登校になった。

確かに学校の授業についていけないとなると学校に行っても意味ないんじゃないかなと思えてきます。発達障害を抱える子供(に限りませんが)の中には、中1の頃の岩野さんのように授業についていけず不登校予備軍が数多くいるのでは?と思います。仮に学校を何とか卒業しても、空間認識が苦手だったりすると仕事に響いてきて就職で躓く可能性もありますし… 学校とか行く意味ないんじゃないでしょうか?

 

2.コーヒーへの没頭

 

そんな岩野さんですが、没頭できるあるものに出会います。そう、コーヒーです。加えて優れた嗅覚と味覚を生かしてコーヒーの研究に嵌るようになります。

 物心ついた頃から、同じ調味料でもメーカーの違いが分かるほど優れた味覚と嗅覚を持つ。両親に毎日出していたコーヒーに興味を持つようになり、中学2年の5月に知人から手回しの焙煎機をもらった。一つのことに熱中する性格で、市内の伊東屋珈琲(コーヒー)のロースター、古谷哲成さんらとも意見を交わし、焙煎する時間と温度でコーヒーの味がどう変わるのかを研究した。

 自分はコーヒーに全然興味なく、嗅覚や味覚が優れていると現在まで言われたことが無いので、岩野さんが羨ましいです。コーヒーにここまで嵌れるのは、以前読んだ本でホリエモンが言っていた「没頭」そのものであるなと興味深く思いましたね。書いてて思ったのですが、同じ調味料でメーカーの違いが判るほどの味覚と嗅覚があるなら、食品メーカーの商品開発部でやっていけるように思えます。食品メーカーの開発では味覚が重要ですし。

 

 中学3年の夏に家族とタイ・プーケットの海を見て、水平線(ホライズン)のように広く自由に生きたいと思った。自分を表現できるコーヒーの研究成果を発表する形で店を出そうと決意。自宅近くの空き小屋を父の開人さんと共に改装し、4月にオープンした。

 そんなこんなで岩野さんは高校に行かずにコーヒーで起業することにしたそうですが、正直起業したのは正解かなと第3者から見ても思いますね。

 

 終わりに:社会不適合者は進学⇒就職より企業の方が勝算あり?と思う理由

 

発達障害を抱えている岩野さんですが、個人的には高校に進学するよりは正しい道なのかなと感じます。なぜなら、彼の場合は空間認識能力が著しく弱く、このまま高校に進学しても学業についていけず不登校から引きこもるか、ついていけても就職で躓き、早期離職を繰り返す可能性が高いからです。社会復帰が出来ないわけではありませんが、障害者雇用などですと低待遇(月10万円程度)かつ彼の強みである味覚や嗅覚を生かせない不本意な職種につく可能性もあります。

 

発達障碍者に限らず、社会不適合者と呼ばれる人の中には能力の偏りが多くみられる人がいるのですが、そういう人は就職では基本的にはお呼びではありません。だからこそ、得意を伸ばすより苦手を克服する方が大事だと言う風潮になりがちです。しかし、彼のように起業ならコーヒーという没頭するほど好きなものと嗅覚・味覚という得意分野で勝負すればいいので、社会適合者と対等に勝負できる可能性が高まります。という訳で、社会不適合者は進学⇒就職より起業した方が将来性があるなと感じた話でした。

 

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