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日本人の仕事は4つに分類できます~「10年後に食える仕事食えない仕事」~

本書は2012年に刊行された、グローバル化の進展に伴って日本人の仕事は大きく4つに分かれるという予言の書です。購入して読んでから大分たちますが、働き方改悪が進む中1つ書いておきたいかなとおもうので書評記事を書きます。今は幸い?無職ですが、ブラック企業のせいでいつ過労死するか分からないので。

 

Amazonの商品説明より引用しますと、

内容紹介
ついに知的職業にまで忍び寄るグローバル化の影。あのエリート職業が消える一方で、なんと“マルドメ”なあの仕事が残る! 10年後の衝撃の職業地図を、あなたはどう受け止めるか!

【主な内容】
はじめに ──正しい航海図を持とう
第1章 いま、何が起きつつあるのか
第2章 「日本人メリット」で食える仕事の条件
第3章 各エリアの職業とその特徴
第4章 判定チャート  10年後、あなたの仕事はどうなるのか?
第5章 10年後の生き残りかた
第6章 10年後の「日本人の雇用」
おわりに ──「頼れるのは自分だけ」の社会で

 となります。

 

冒頭で、日本人の職業は4種類に分かれると書きましたが本書では

技能集約⇔知識集約 か 日本人メリットがあるか無いか

 の2つの軸で分類できるとしています。技能集約とは、ブルーカラーのことで知識集約とはホワイトカラーのことを指します。また、日本人メリットとは日本人固有とされるチームワークや信用(現政権的なもので揺らいでいますが)、高度な日本語スキルが必須な職業であるかということです。

 

この2つの軸をしっかりと把握してないと本書はさっぱり理解できません。逆にこの軸さえ覚えておけば、6割がた本は読み終わったようなものです。2つの軸を元に4種類の日本人の仕事の分類の解説+解釈その他諸々を書いていきます。

 お品書き

日本人の職業を4種類に分けてみた

ア.重力の世界

世界中と競争を強いられるうえに日本人としてのメリットを活用できないので、グローバル化によって世界の最低賃金まで給与水準が落ちていくとされる職業です。技能集約的で、ブルーカラーで日本人であるメリットを生かせなければ容赦なくこのゾーンに引き込まれていきます。

 

“薄給激務”で働くことを強いられている場合の多くは、重力の世界の職業だと個人的には感じます。重力の世界の職業にもIT化や海外移転が出来るか否かで仕事が消えていくスピードが異なり、筆者曰く仕事そのものは日本に残る職業もあると(介護士,タクシードライバー等)しています。ただ、その場合でも海外の移民が入ってきて安価で仕事をし始めれば移民に代替されて失業することから、重力の世界の職業からは脱出すべきと筆者は書きます。

 

イ.無国籍ジャングル

グローバル経営者,建築家,基礎研究者等スキルさえあれば世界のどこでも勝負できるとされている知識集約的な職業がこの分類に入ります。投資のトレーダーのように、顧客と直接の接点がない職種が多いのも特徴です。ただ日本人であるメリットは一切なく、世界中で競争を強いられます。結果として勝ち組と負け組がかなりはっきりとし、勝ち組は他の3分類の職種では考えられない位の報酬を手にします。

 

収入こそ稼げるものの、卓越したスキルと運が要求されるので筆者はよほど腕に自信が無ければ後で説明する2つの分類、特にグローカルという分類の仕事を推しています。

 

ウ.ジャパンプレミアム

 重力の世界同様に技能集約なブルーカラーですが、日本人であるメリットを生かせる仕事のことを指します。日本文化関係の職人だったり、現業系の公務員、インフラ関係の仕事がこの分類に当てはまります。給与はそれほど期待できないものの、日本人以外の参入が困難なため仕事としては安定しているのがメリットとされます。

 

ただ職人やインフラ系といった例から分かるように、体1つの職種というよりは施設・設備が前提となる仕事なので独立や他社への転職で潰しが効きにくいというのが欠点となります。安定した会社への就職がカギとなりますね。そのためか、グローカルの仕事についていくだけの勉強に自信のある方は次の分類のグローカルという仕事を筆者は進めています。

 

エ.グローカル

日本人の強みを生かせて、かつ知識集約的な職業がこの分類になります。システムエンジニア,弁護士,翻訳家等日本で俗にいうホワイトカラー的な職種の多くがこの分類に属します。無国籍ジャングル程青天井には稼げませんが、それなりな高給で日本人であるメリットも生かせることから筆者がおススメしている仕事の分類でもあります。筆者自体、記者なのですが記者も高度な日本語のスキルが必要であることからグローカルに属します。

 

私が今まで経験してきた仕事はどの分類に入るのか?(自己判定)

漬物の製造(守口漬,奈良漬け):日本固有の製品を製造するのでジャパンプレミアムでしょうか。3ヶ月でクビにならずに続けられれば、日本文化という軸で活躍できたのに。

 

CADオペレーター:重力の世界で、IT化で一網打尽な職種の典型ですね。

 

携帯販売:ジャパンプレミアム? 販売職ですが、普通の販売職と異なり契約が絡んでくるので外国人移民では日本語的に厳しそう。外国出身の社員は居ましたが、日本に中学からずっと在住しているそうなので日本人プレミアムはあるといって良さそう。

 

植物液肥の製造:重力の世界。というか、外国人云々の前に従業員は余っていたらしく他部署に応援という形で回される人もいましたね。後述の農場の上司が製造で何年いてもしょうがないと語っていましたが、確かに将来性は無いですね…

 

農場管理(茶園):実作業だけなら重力の世界で、現に作業の中心はベトナムから来た外国人技能実習生が担っていました。ただ、最終目標は商品企画を含めた生産→加工→販売という仕事内容なのでそこまで行くとジャパンプレミアム~グローカルになるでしょう。正直、能力不足で挫折したのですが結構損失が大きいかなとも思います。

 

 終わりに:4分類から仕事の将来が見えてくる。失業したくなければ、重力の世界にいると気づいたら転職すべき!

実は本書に関しては、1つだけ欠点というか足りない視点があります。それは、グローバル化と共に進んでいくAI化の影響で、いくらグローバル化に勝っても、AIやロボットの方が正確かつ安価で仕事が出来ると判断されてしまった場合、経営者は容赦なく労働者をAIに置き換えていきます。

 

AIは機械的な判断や計算が最も得意な反面、細かい手先の動きを再現するのはまだまだ困難とされていくことから、先にブルーカラーよりホワイトカラーの職種を置き換えていく可能性が高いそうです。こうなると、グローカルの分類に入る仕事でも安泰ではなくなってっしまいます。2012年時点ではこれほどまでAIによって消える仕事の話がでてこなかったのでしょうがないですが、今後改版などの機会があればAI化の影響も含めた「10年後に食える仕事食えない仕事」が望まれるところではあります。

 

いずれにせよ、重力の世界に属してしまう仕事が人数比で最多となることから多くの人が“薄給激務”かつ将来性のない労働を強いられています。このような仕事ですと、構造的に稼げなくなってくるのでブラック化を余儀なくされてしまうので自助努力ではどうにもなりません。ですので重力の世界に属していると感じた人は、

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を活用して重力の世界以外の仕事に転職することをお勧めします。

重力の世界の仕事を続けていてもスキルになりにくく、薄給激務が続くので家庭を持つこともままならなくなります。そうなると少子化が進んだりと個人にも国家にも良いことは何もありません。薄給激務な重力の世界から脱出されて困るのは、企業だけなのでどんどん脱出を試みましょう!

 

併せて、ホワイト企業にたどり着くために

実体験で感じた私のホワイト企業の基準!

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