日本の労働者にとって、日本も北朝鮮も50歩100歩ですね…
連日、話題に事欠か居ない北朝鮮ですが...
国外にある北朝鮮レストランのウェイトレスから、金正恩(キム・ジョンウン)党委員長の「健康管理役」まで、脱北者が相次いでいる。さらには韓国の聯合ニュースが、秘密警察の幹部までが国を捨て、韓国に入国していたと報道。体制の動揺が着実に拡がっている
「拷問部隊」の脱北に苛立ち...「どいつもこいつも逃げやがって!」 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
北朝鮮では金正恩体制への不満からか、庶民のみならず側近まで「脱北」 者が相次いでいます。北朝鮮が住みにくい国であることは、日本国民からみれば誰でも頷けます。
しかし、日本も北朝鮮のことを他人事のように見ている場合ではありません。日本でも、日本を脱出する「脱北」ならぬ「脱日」を余儀なくされるかもしれないからです。
政治的には独裁体制でも(建前上は)無い日本で「脱日」が起こり得る理由は、日本の労働環境の酷さが最大の理由かなと思うのでそれについて書いていこうかなと。
お品書き
1.東大卒→電通というエリートでさえ過労死という現実
先日、電通の新入社員が過労で自殺した事件が報道されました。
「電通」は日本を代表する(ガラパゴス)企業ということで衝撃が大きく、ネット界でも大きく騒がれている事件であります。
大手広告会社、電通に去年入社した女性社員が過労のため自殺した問題を受けて、長時間労働の問題を担当する東京労働局の特別対策班が、電通の本社に抜き打ちの調査に入りました。
電通に去年入社した高橋まつりさん(当時24)は、長時間労働による過労のため、去年12月に自殺し、先月、労災と認められました。
これを受けて、14日午後1時すぎ、長時間労働の問題を担当する東京労働局の過重労働撲滅特別対策班、通称「かとく」のメンバーなどが東京・港区にある電通の本社に「臨検監督」という抜き打ちの調査に入りました。今回の調査は、電通の本社だけでなく、全国すべての事業所を対象にしているということで、厚生労働省として異例の対応だということです。厚生労働省は、社員の勤務実態を調べたうえで、労務管理などに問題が見つかれば、再発防止に向けて改めて指導することにしています。
電通では平成3年に入社2年目の24歳の男性社員が過労のため自殺していて、塩崎厚生労働大臣は12日の衆議院予算委員会で「この企業において再び自殺事案が発生したことは本当に遺憾の至りだ」と述べ、再発防止策を講じるよう電通を指導したことを明らかにしていました。
電通は、「当社に東京労働局の調査が入っていることは事実です。調査には全面的に協力しています」とコメントしています。電通社員過労自殺 労働局が本社を抜き打ち調査 | NHKニュース
10月14日 17時13分
引用:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161014/k10010729731000.html
自殺された方は東大出身ということですが、入って1年も経たずに自殺ということで遺族の悲しみもさることながら、東大卒という貴重な人材を食いつぶしているというとんでもない事態です。
無職の私が死んでも、地元でニュースになり親族が悲しむ態度でしょうか。
北朝鮮の「脱北」もこんな感じで有力者から逃げていくので、日本も有力な人材が逃げていけば日本崩壊も夢ではありません。
日本も北朝鮮もトップがボンボンで世間知らずという・・・(以下略)
2016年10月7日、米華字紙・多維網は記事「脱北者が亡命政府設立を構想」を掲載した。
韓国紙・東亜日報によると、北朝鮮から米国に亡命した元高官が米国で亡命政府の設立を検討しているという。民主的な政治システムと中国式の経済モデルを採用するとの構想で、中国の支持を取り付けたい考えだ。
韓国の朴槿恵大統領は先日、「我々のドアは開いている。北朝鮮から韓国の自由を求めてやってくれば歓迎する」と発言し、脱北を促した。亡命しているのは一般市民だけではない。先日も高官2人が日本への亡命を希望していると韓国紙が報道している。幹部までもが亡命をする事態は、北朝鮮の政治システムがまさに崩壊の危機を迎えている証左だと専門家は分析している。(翻訳・編集/増田聡太郎)
この自殺事件では、電通が以前も過労自殺者を出していることから労働局から強制調査が入りました。ですが、どうせポーズだけであるという批判があります。
労基は仕事しない理由ばかり考えてる。人手が足りないとか証拠が足りないとか。少人数で使命を果たそうとしたら一罰百戒しかないんだから、踏み込んで証拠を押さえて逮捕、裁判を繰り返すしかない。法律上はできる。事なかれ主義でやる気がないからやらない。そして事実として過労死が止まっていない。 https://t.co/EhySMYnp6x
— 渡邉正裕 (@masa_mynews) 2016年10月10日
歩行者がはねられて死んだ後に「この交差点に危険はないか厳しく調査します」とやってきた役人たち、という趣ですなあ。>新入社員自殺:電通に強制調査 是正勧告へ 東京労働局 - 毎日新聞 https://t.co/aBy5pOuDgn
— 烏賀陽 弘道 (@hirougaya) 2016年10月15日
私も、失業中で再就職活動をしている身ではありますがこんなニュースを聞くと無職でいいやと思えてきます。
というか、現実に脱社畜のための計画を練って実行し始めましたもの。
ニートが就職しないとか言われても、就職して命を落とすんじゃねぇと思いますね。
2.【移民反対派に朗報】移民など決して来ないブラック国家ニッポン
しかし、労働関連の過労死ニュースはこれに留まりませんでした。
過労死するのは、日本人だけではありません。
外国人も日本の労働環境では過労死するらしく、今度は外国技能実習生の過労死認定の事件が起こりました。
建設現場や工場などで働く外国人技能実習生が増え続ける中、1人のフィリピン人男性の死が長時間労働による過労死と認定された。厚生労働省によると、統計を始めた2011年度以降、昨年度まで認定はなく異例のことだ。技能実習生の労働災害は年々増加。国会では待遇を改善するための法案が審議されている。
ジョーイ・トクナンさんは、ルソン島北部の山岳地帯で生活する少数民族の出身。妻レミーさん(28)と、娘グワイネットちゃん(5)ら家族を養うために11年に来日した。岐阜県の鋳造会社で、鉄を切断したり、金属を流し込む型に薬品を塗ったりする作業を担当していた。14年4月、従業員寮で心疾患のため、27歳で亡くなった。帰国まで残り3カ月のことだった。
(中略)
岐阜労働基準監督署によると、1カ月に78時間半~122時間半の時間外労働をしていたとされる。労基署は過労死の可能性が高いと判断。昨年、遺族に労災申請手続きの書類を送った。結婚の証明などを添えてレミーさんが申請し、今年8月に労災認定された。一時金として300万円、毎年約200万円の遺族年金が支給されるという。
残業122時間半...27歳で亡くなった外国人技能実習生に過労死認定
(朝日新聞デジタル 2016年10月15日 23時43分)
http://www.huffingtonpost.jp/2016/10/15/story_n_12508632.html
日本で過労死させられるのは日本人だけではなく、出稼ぎに来る外国人も例外ではないようです。
少なくとも一般労働者にとっての労働環境は先進国ではない模様です。
労働環境の良さと貧困にならない賃金を保証してくれるなら、現行日本の資本主義よりも社会主義さらには共産主義の方が良いという方は多いかと思います。
有名ブロガーであるちきりん氏はこの状況に以下のように嘆いていました。
テレビに増えてる「日本はこんなすばらしい国」という御用外国人を揃えての自己満足増幅番組と、ニュースが伝える日本社会の現実の乖離が最近は甚だしい。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2016年10月16日
逆に自分は「日本はこんなひどい国」なのでアメリカ51番目の州or中国24番目の省になるべしとすら思ってしまう時があります。小林よしのり先生は日本は自虐史観云々とありますが、労働に関しては正直自虐史観を持つぐらいでいいかと思います。
日本では、ヨーロッパみたいに極右政党やトランプみたいな鎖国派候補が大して勢力を伸ばさないのは、日本に見切りをつけている国民が多いからと勘繰ってしまいます。
日本でも欧米諸国のように移民を受け入れるか否かの議論が起こったこともありますが、そのような議論をする必要は全くありません。なぜなら、日本人だろうが外国人だろうが過労死する日本に移民したい人はいないからです。
外国人の移民どころか、日本人でも労働環境が嫌で「脱北」ならぬ「脱日」する人も出てくると思います。
魅力的であった、収入にしても決して先進国とは言い切れませんし・・・
以前は中間層と言えば600万くらいなイメージがありました
しかしそれが400万に下がり、最近では200万ですら中間層と言われてる時代です
正直200万では家族を養うどころか、労働してる人間が一人贅沢すら出来ない給料でしょう
一人暮らしで、人間らしいまともな生活をするのに必要な給料と言われているのが手取りで21万円ですので、総支給では月収大体24万
それが12ヶ月なんで年収268万円しかもこれは暮らしをするだけで貯蓄をすることは考慮していません
こうなると年収200万は中間でもなんでもなく、最低限も貰っていない貧困層ということに・・・
これが中間と言えるのはハッキリ言って異常だ
過労死が発生して、「電通」の立ち入りがあっても「経団連」党(自民)も「連合」党(旧民進)も労働環境を変える気はないでしょう。
終わりに:これから就活する人への生き残りアドバイス
これからの就活する方は日本の労働環境が終わっていることを直視せねばなりません。
電通に関しては、過労死のみならずこういう人権侵害も暴露されてますし、余程覚悟が無ければ就職を避けるべきでしょう。
という訳で、対策をご紹介しておきます。
1.過労死しないように「脱北」ならぬ日本を脱出できるように「脱日」するためのスキルを身に付ける。
韓国の朴槿恵大統領は北朝鮮からの難民を受け入れる体制を身に付けましたが、日本人は自力でスキルを身に付けて受け入れられないかと思います。
こういったスキル等は身につけたら、紹介していきたいと思いますね。
あるいは、今の会社でスキルが身につかないと思えば転職サービスやエージェントを使って、スキルの身に付く会社に転職するべきです。
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社会不適合者でも2人3脚で就職を目指せる、転職エージェントを紹介します!
脱ニート・フリーター向け! 研修やインターンがある、就職支援サービスはこれだ!
2.不労所得で稼げるようなスキルを身に付ける:株やブログなど
上の記事で紹介したお前ら、社畜で人生楽しいか?の著者Atusi@ソラノカケラ氏は『様々な所に就職しましたがブラックが多く、就職が無理だと判断したので、現在は田舎暮らしの準備の為にブログ収益化、株式投資で資金を集めていたり』と2の手段を取っています。
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