働くのって精神安定の側面もあるのですよね...
皆さん、無職の笹史(@sasashi1992)です。私の生活としては、週3~4ペースで朝(時々昼から)説明会や選考などの就職活動に出向き、就職活動が無ければ(家の手伝いなどもありますが)家にいます。むろん実家暮らしですが、食費などの最低限の費用以外(税金や就活の交通費など)は前職での給料を取り崩している状態でアルバイトはしていません。
こう言うと、(就活しているとはいえ)無職なのにお気楽なだなと社畜が批判していきそうな勢いですがそれは大間違いです。「無職がお気楽なんて大間違いである」ということについて、精神的な面に着目して今回の記事では書いていきたいと思います。
【追記】金銭的に辛いのでは?問う意見もありますが、仮に金銭的に億万長者で一生働かなくてもいいとなっても精神的に辛いなと最近思いましたので、その点においても触れたいと思います。自分は仕事ができる方ではないですが、早期リタイアに踏み切れないのは(金銭的理由もさながら)こういう理由もあるのです。
お品書き
無職で平日予定が無いと家から出づらい! 世間から隔離される
まずは、これが一番辛いです。冒頭でも書きましたが、平日に関しては就職活動以外では家を出ることはありません。理由としては「世間の目」があるのと「金銭的な問題」の2つです。
まず「世間の目」というのは、やはり平日昼間は働くという風潮がインプットされてしまっているせいで家から出づらいわけです。加えて、実家暮らしなので親の目も大きいのです。なので、就活の時の外出も午前とか午後早い時間(2時位とか)で就活の用事が終了することが多々ありますが、その時もなるべく本屋に寄るなどして夕方まで帰らないようにします。
「金銭的な問題」については、言うまでもない気がしますので詳細は略します。こちらはアルバイトすれば当座の問題は解決できそうですが・・・ かと言って、正社員でないとやっぱり世間の目を気にしてしまいがちなんですよね...
家に籠ってもやることが無い! 世間から(略)
となると、家に必然的に籠ることになるのですが、まあやることが有りません。
本当は、求人探しや履歴書書き等の就職関連の用事だったり、ブログ執筆、家の手伝い等やることはあると言えばあります。ですが、就職関連の用事も求人探しとかですと1時間位で終わりますし、ブログも「世間の目」的に平日真昼間から更新も後ろめたさがあり(プロブロガーならまた別でしょうが)、家の手伝いも親も頼りたくないのか断られることもあるので・・・という感じです。
となると、他のブロガーさんの例を引用していくと必然的にこのような生活になります
学校に行かなくなって3年目にもなるとひきこもりも板についてくる。
だんだん生活も、昼夜逆転は基本となるような日々が続いていた。ちなみに俺は昼夜逆転を悪いことだと思っていない。(昼夜逆転の治し方参照)
基本的に俺は起きる時間、寝る時間を指示されるとかなりのストレスになる。どうせ無職なのだから寝るのは自由という考えだ。
また、当時の俺は次のような生活を送っていた。
9時50分 起床 (テレビ視聴のため無理やり起床)
9時55分 こたえてちょーだい (興味の無いテーマなら寝てしまう)
12時 笑っていいとも (眠たくても、いいともには頑張って起きる)
13時 ごきげんよう (見たり見なかったり)
13時半~ (自由時間 昼寝)
16時~ 再放送ドラマ
18時 ニュース (政治などの動き、芸能関係の速報)
19時~深夜 (テレビ視聴、自由時間)
4時 就寝 (朝刊の新聞配達のバイクの音がツライ)5時~8時 (寝られない場合はこれらの時間を超える事も)
昼夜逆転になると親はうるさいので、朝の10時にはなるべく起きていた。この10時から始まる「こたえてちょーだい」という番組を目標にすれば起きやすかった。視聴者からの体験エピソードを集めて再現VTRを見るのだけれど、主婦層向けとは言え面白かった。
この方はあらたメディアというブログを運営しており、自分がニートになるまでの記録がリアリティがあり興味深いコンテンツです(なお現在はニートではなく自営業をやられているそうです)。
流石に私は(親がうるさいことも有り)昼夜逆転こそはしてないです。が、就寝時間が夜2時で朝7時には起きるものの朝を食べたら居眠り&だらだらネットして夕方まで過ごすという日も特に用事が無ければ多いですね(ここでブログを更新しておけば、ブログ飯も見込めるのに(涙))。まあ、仕事をしていた時も似たような生活でしたけどね! なので、仕事をしているか否かだけの差しかない気もします。
しかし、次のようなツイートのようにこのような1日はマイナス1ということで後退しているのです。先ほど紹介した自分のような生活ですと、就職活動をしていない日は何も生産していないのでマイナス1ということになりますね。反省せねば。
つまり、時間は毎日減っていく一方だから、部屋でゴロゴロして何も生産せず「消費」しただけの人の1日はマイナス1で、1日の間に何か1つでも生産して「活用」した人は0、2つ生産した人はプラス1なのだから、ガンガン生産する人が進む距離は、そうじゃない人のトータルでの差は数倍は開いてくという事実。— ぴーすけ(東直希) (@pskpsk1983) 2016年10月15日
今までの無職生活で感じましたが、無職の辛さはお金云々以前に何も生産していないという『精神的辛さ』が根本的にありますね。これは無職に限らず、億万長者等で仕事をせずに空しくなってくるのも同じ理由です。
かといって、適性のない仕事をしていても「何も生産に貢献していない」という辛さを味わった挙句「適性のない仕事」に就職すると3ヶ月でクビになります@食品製造
のように3ヶ月でクビになり無職へ直行なのです。
要するに、無職では精神的に辛くなりますし、職があっても生産に貢献できてないとやっぱり精神的に辛くなります・・・ ダメ社員で憧れる人も多い、社内ニートが意外としんどいのも無職が精神的に辛いのと同じ理由でしょう。加えて社内ニートだと無職と違って、8時間×5日は行動の自由が無いのもないので本当に辛いと思います。まだ経験したことは無いですし、経験する前にクビになりそうですが、追い出し部屋とかで精神的に追い詰められるのも、むべなるかなと思います。
金銭的に満ちていてもやはり無職は辛い
では金銭的に辛くなければ、働かずに済む生活は気楽なのでしょうか? 否、そんなことは無いという記事を最近読みました。
ある社長からこんな相談を受けたことがある。20代前半で起業し、そこから寝る間も惜しんで働いて、今ではほとんど何もしなくても毎月数百万円の収入が入ってくる仕組み作った。
毎日、あくせく働くこともなく、好きな時間に起き、好きな物を食べ、好きな車に乗って、好きな家に住む。海外の国々を次から次へと回り、行きたいところには行こうと思えば行ける。
夜な夜なパーティや飲み会に出かけ、飲んで楽しく騒ぐ。そういう生活を1年ほど続けている。そんな現状を説明された後、こう話された。
「生きている意味が感じられない」
「今、生きている意味が感じられないんです。ぶっちゃけ、死にたいです」
実はこういった相談は少なくない。これまでに何件もよく似た話を聞いている。社長というのはビジネスのやり方によってはあり余るほどの収入と時間を手にするようになることがある。
あり余るほどのお金と時間を手にし、心を病む人たち 第84回 貢献感を得たいという人間の本能的な欲求 | JBpress(日本ビジネスプレス)
毎日ブラック企業で働いている人にとっては、上の記事の社長の悩みとか羨望&嫉妬の的でしょうがこれが現実なんです。 庶民はセミリタイアしたいとか宝くじが当たったら、仕事辞めたいと言っていますが仕事ってお金だけのもんじゃないなぁと改めて実感。
なぜ、この社長は全然楽しそうでないのか?
「仕事をする目的、それは収入を得ること」
そういった価値観のもとに仕事をしていると、仕事をしなくても十分な収入が手に入るようになると仕事をする必要性を感じなくなり、そして仕事をしなくなる。一見すると憧れるような状況かもしれない。
しかし、そういった状況が1年も続くと鬱っぽい症状になる人もいる。なぜそんなことになってしまうのか。その原因の1つとして、貢献欲求が満たされていないということが挙げられる。
人は他者や社会の役に立っているという貢献感を得たいという欲求を持っている。この欲求を貢献欲求と呼んでいる。人は誰かの役に立っていることを実感することで、自らに価値を感じることができるという性質を持っている。
それは、世間の目でも金銭的問題でも無く、「承認欲求」の欠如によるものです。
こういうまとめがあるのですが、承認欲求は欲求としては4段階目の「尊厳欲求」に該当するのでしょうか? 生活は満たされても無職で遊んでばかりだと高度な欲求は満たされないという例かもしれません。億万長者が幸せそうでないパターンは大概これでしょう。
まとめ:無職希望者は精神的辛さに耐えられるのか?試してみるべし
というわけで、無職がお気楽なんて大間違いです。精神的につらいので、再就職を目指すか他の手段で生産に貢献するかが吉でしょう。ただし、合わない仕事を選ぶと精神的に病む→クビコースで無職に戻るので要注意ですが。
セミリタイアを考えている方もセミリタイアには賛同しますが、何か生産するというということを意識しておかないと退職して暇すぎて精神を病む羽目になります・・・ 病まない人もいるでしょうし、そういう性格だからこそセミリタイアを目指すのでしょうが・・・
他の手段で生産に貢献したい場合に参考になるページとしてAtusi@ソラノカケラさんの
株の投資とブログを収入化の相性の良さは異常!4つの魅力を語る! | お前ら、社畜で人生楽しいか?を紹介しておきます。
それにしても無職も辛いのに、こういう記事のように、それから逃れたい人が1割もいるのは(日本の)労働環境が異常としか思えないですね…
日本人が働き者というのは嘘! 若者の1割はニートになりたい件。
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