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「響け!ユーフォニアム2」第5話きせきのハーモニー感想~原作小説とかなり違う展開~

アニメ『響け!ユーフォニアム2』5話「きせきのハーモニー」の感想について書き連ねていきます。当然のごとくネタバレ(原作小説のネタバレも若干あり)になっていますので、未視聴の方はお気を付け下さい。3・4話の感想がまだかけていませんが、5話からあえて書いていきます。なおここでいう原作小説とは、特記しない限りすべて「響け!ユーフォニアム2 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏」のことを指します。

 

 ネタバレ注意!

 

 

 

 

シーンごとに振り返る感想

 

 

結論から先に言いますと、北宇治高校は関西大会を突破し全国大会進出を決めます!

 

1クール中の5話なので、関西大会敗退だとアニメ終了なので察した方も多いと思いますが。というか、原作「響け!ユーフォニアム2 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏」既読なので関西突破は昨年の時点で知っていたのですが。

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明日の関西大会に向けて北宇治高校最後の追い込みです! 

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 「きせき」は「奇跡」と「軌跡」の両方に取れますね・・・

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関西大会前日の練習には新山と橋本の指導も最後ということで、涙ぐむ生徒も。このシーンは原作小説には無かったアニメオリジナルです。新山や橋本への部員たちの信頼が深まっていることが分かります。原作小説では橋本は大会での演奏後に顔を出して、北宇治高校の演奏を称賛しているのですよね(p300-p301)・・・

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橋本にみぞれが変わったことを名指しで称賛されます。勿論アニオリシーンで、みぞれが変わったことが視聴者にもわかるような描写です。

というか、原作小説では関西前最後の練習の後に2巻のクライマックスであり4話のメインでもある「希美がみぞれに会ったことによる、みぞれ逃亡事件」が起きているので、前日段階ではみぞれはまだ変わっていないのですよね。4話の一連の騒動は原作小説では、p249-p279相当のシーンです。

原作では昨年のアニメ1期クライマックスであるトランペットソロ再オーディションも府大会前日なので、クライマックスのシーンはアニメでは早まっていると言えます。理由としては、1期に関してはオーディションでの麗奈を見て久美子が『上手くなりたい』と主体性を持ち始めるシーンをクライマックスにしたかったからでしょうか。原作小説のままの展開でかつ1期で終了ですと、久美子が4話までのみぞれと同じくらい主体性0で終わりますからね。

では、本話に関してはといいますと大会直前の緊張感を描きたいからでしょうか。

 

 

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葉月からも、「私たち(オーディション落選組)もそこで吹きたいと思えるように」と久美子に期待を掛けます。何というか原作小説と違って分かりやすい「部活物」要素が強いです。例の通り、アニオリ(以下略)

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それぞれの大会前日のシーンです。大会への緊張感が、これらの描写とよく分かります。「恐らく今本当に冷静でいられる人なんて1人だっていやしない」という久美子の語りがそれらの描写を補完しています。

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ララ聞いちゃいましたということで、立華が銀になったことが判明しました。2枚目のシーンで佐々木梓と会話しているのは、立華トロンボーンパートリーダー瀬崎未来でしょうか? ここら辺の詳細は、

 を読んでいただけるとよく分かりますね。

 

立華の概要はコチラから

dic.pixiv.net

本ブログの 立華編前編感想はコチラです

sasashi0526.hateblo.jp

とりあえず、本アニメでは立華は置いておいて北宇治高校に話を戻すと 

 

 

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ララの会話を聞いたのか他校より演奏に集中するように注意する晴香部長です。ララは1期10話でも晴香に注意されていましたが、元々噂好きなのでしょうね。原作には無いシーンで、1期10話のオーディション騒動でいざこざがあった時同様にいざという時の部長の頼もしさがよく分かります。

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滝が本番前のウォーミングアップで「笑顔で」というシーンですが、麗奈だけ笑っていません。麗奈は作り笑顔が出来ないタイプなのでしょう。「笑顔で」というと某ソシャゲアイドルアニメのプロデューサーをイメージしました。まあ、黄前久美子の中の人もそのアニメに出演していたのですが。

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原作小説にもあった、あすかが大会前に意気込みと自分の気持ちを部員に話すシーンです。ただ、原作小説の話に加えてアニメでは「何としてでも次に進んで、北宇治の音を全国に響かせたい」と全国へのこだわりが強調されています。4話で久美子に「全国行こうね」と語っているアニオリシーンがあることもあり、あすかが全国にこだわっていることがアニメ版では明確に分かります。

 

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明静工科高校のだったん人の踊りを前にして、部員たちの待機タイムです。

みぞれが希美のために吹くというのを真似て、麗奈が久美子のために吹くと語るシーンです。ここも原作通りですね。

 

が、この後1期最終回の久美子とあすかのやり取りを思い起こさせる優子の見せ場がアニオリで追加されています。

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香織は同パートのメンバーが集まっている中、優子に対して「これからも部の事、よろしくね」と語って自身の引退後の部活を託ししました。優子に対する言葉に続いて、パートのメンバーに対して「みんなも今までこんな私についてきてくれて・・・」と言葉を紡ぎ、今までついてきてくれた事について感謝の念を表そうとした所・・

優子「香織先輩!違います!ここで終わりじゃありません!」「私たちが目指しているのは全国です!私たちは香織先輩と一緒に全国に行くんです!」

 このセリフもアニオリですが、原作より全国に行きたいという執念と優子の成長が伝わります。オーディションで香織が吹くべきだと言っていた時には、こんなことは言わなかったでしょう。府大会ではこのまま夏が続けばいいのになと、大会に他人事のようだったあすかも(原作以上に)勝ちたいという執念が伝わってきたので優子も影響されたのでしょうか。ちなみに原作小説では、明静工科高校の演奏を聞き関西大会が最後と悟った香織が「ここがきっと最後のコンクールになる」と久美子に向かって語っていましたがこのときの久美子は何も返せませんでした(p293)。アニメの久美子なら言いかえしそうですが。

個人的にはこのシーンの香織が1期最終回の演奏直前のあすかとダブって見えました。

 

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「三日月の舞」の圧巻の演奏シーンです! 1期13話と異なり、フルで流れるので口で説明するより

 

www.nicovideo.jp

 

を見た方がよく分かると思います。とにかく見ろ、話はそれからだと言いたいです。

一応簡単に解説しておきますと、1枚目のシーンは既に楽譜を暗譜するぐらい猛練習したことを示しています。

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演奏終了後、肩で息をしていることで総力戦であったことを示しています。

 結果発表ではなくEDです。バラエティではありませんが、ED後のCパートで全国行きの結果発表でしょうか。

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どうやら、梓と話をしていた立華部員(先輩であるのは確実ですが)の名前は不明です。立華編を読んだ後ですと、瀬崎未来しかありえないのですが。北宇治以外の描写に時間を割く余裕は無いということでしょう。体育会系アニメと違って対戦相手のパーソナリティーを書く必要が無いのでこういうことになるのでしょう。その代りと言ってはなんですが、吹奏楽部員のメイン以外のモブの個性もきちんと描き分けられていますが。

 

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涙ぐみながら久美子が「先輩。コンクールはまだ嫌いですか?」とみぞれに問います。ここの演技も並みだんぐんでいる感が表現できて良かったです。

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「たった今好きになった」とみぞれが、本アニメで初めて見せた満面の笑みで答えました。

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まとめ

とにかく演奏が凄いです。多少原作から改変されているという意見もありますが、それを吹き飛ばすぐらいの演奏描写と勝ちたいという執念が5話全体に伝わり満足な30分間でした。ここから、北宇治高校は全国に向けて突き進んでいき、次の曲がはじまるのです。

 

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