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大学で生物学を学ぶ高校生が受験勉強より気を付けるべき2つの注意点は?

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大学で生物の勉強をしたい方は、次のことに気を付けないと、大学進学後学費の半分を無駄にする上に、就職さえも文系(営業・販売)や高卒(現場作業)と肩を並べるかそれ以下の職場(非正規雇用)への就職を強いられます。

 

お品書き

 

1.高校の理科選択では生物で無く物理を選べ!

理由は、大学で学ぶ生物学は物理法則や化学の知見が無いと理解できないからです。化学の重要性は次項で述べるとして、物理学の重要性を解説します。

 

というか、センター試験の範囲でさえ根本から理解するには物理学の知識が必要です。

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 上のセンター試験の問題は筋収縮を取り扱った問題文ですが、こちらの内容を真に理解するには物理学の知識が必要となります。もっと正確に言うと、生物物理学という生物学と物理学の融合的な分野です。

 

 

 

生物学ははっきり言うと、物理学の応用であり、物理学の学力が中学生レベルですと大学で学ぶ生命現象(神経生物学や植物生理学etc)の数々を定量・定性的に理解することが出来ないために、暗記する羽目になります。

 

物理学の習得無くして生物学を勉強するのは無意味で、受験を突破する以上の意味は無く大学の勉強には役立ちません。私が高校の経営者ならば、生物は開講しません(少なくとも理系では)。

 

理科の中で高校生物が単なる暗記科目と揶揄されるのは当然の結果です。

 

こういうと、大学で生物学の勉強についていけるのか!と怒る方がいますが、私もそうでしたが、生物学が必要な学部ならば入学してすぐに大抵は「生物学」と銘打った基礎講義が開講されております。

 

そこで単位を取れるレベルに達すれば、生物未履修だろうが生物履修者に追いつけますので生物学をどうか履修しないでください。

 

 ちなみに、大学1年生の「生物学」の講義で使った教科書はこんなのです

 どうしても、生物学を高校の時から勉強したいというおませな方は 『キャンベル生物学』を読むことを勧めますね。高校の生物の教科書よりよっぽど分厚く、知的好奇心が満たされるでしょう。

 

 

 あるいは、MIT(マサチューセッツ工科大学)というアメリカの名門理工系大学で全学生が学ぶ生物学の教科書の日本翻訳版であるこちらもおススメです。5分冊となっていて、細胞生物学,分子遺伝学,分子生物学,生物進化学,生態学の5つのジャンルが学べます。

はっきり言って、高校の理科選択では物理を選べ!と断言します。

 

 

2.高校化学で学ぶは理論化学以外忘れろ!

生物学を学ぶに当たって、化学を学ぶことは非常に重要で、生物学を学ぶ学科でも低学年で必ず「一般化学」の講義が必修であります。なぜならば、生物学では頻繁に化学の知識がないと理解できない部分が登場したり、中でも「生化学」という生命現象を化学的に研究する生物学の基礎中の基礎の分野で化学が必要だからです。

 

生物学に限ったことではありませんが、大学の化学は理論化学以外高校で習ったことは役に立ちません、それどころか大学の勉強を学ぶにあたっては有害な知識でさえあります。

 

次の問題は高校化学の2017年のセンター試験で、有機化学の分野で反応経路の途中に当てはまる化合物は何かというものです。

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高校化学ですと、有機化学や無機化学は暗記しましょう!で片づけられてしまうので、多分この問題も反応経路を覚えて臨んでそれを吐き出すというのが解法となります。

 

生物分野の学問ですと、無機化学よりも有機化学の方が重要なので有機に絞って話を進めますが、大学の有機化学は決して高校化学の有機化学のように暗記科目ではありません。むしろ、電子の動きで話を進めていく非常に理論的な学問です。

 

私の話が分からなくても、下の本のような大学の有機化学の教科書を1冊でも読めばいかに大学の有機化学が高校の有機化学と違っているか嫌が応でも実感できます。

『(大学の)生物学は化学になり、化学は物理学に、物理学は数学になる』という有名な言葉がありますが、それだけ大学の化学は理論的だということです。

 

そんなところに高校の知識があっても邪魔なだけで、先入観で却ってインプットを妨害するマイナス要素となります。

 

ただ、理論化学の分野だけは基本的な化学計算や化学の基本中の基本的な用語・概念が抑えられているので、しっかり勉強すべきでしょう。

 

理論化学というか、基礎的な化学の分野でも一応大学生向けの化学教科書は有りますのでよかったらどうぞ。個人的に目を通してみたのですが、高校化学の教科書より解説が分かりやすいと思うので、何ならば購入して高校の授業に持ち込んでもいいでしょう。

 

こういう本を購入する方が、予備校の化学の講義の授業を取ったり、ソシャゲ―で課金するよりもよっぽど有意義なお金の使い方でしょう。