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「農業」はブラック業界! 一般人は就職すべきでない理由を経験者が語る!

農業とか実際にやってみて過酷さは外食業界といい勝負やと思いますね…

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 元農学部にして農業の実務経験を数ヶ月だけした、笹史(@sasashi1992)です!

 

転職・就職希望者の中には、農業に興味が有り『就農』したいという方も増えております。ですが、農業業界は外食並みのブラックさと、外資コンサルタントと同等以上のスペックが要求されるので凡人は手を出すべき職種ではありません。

 

特に社会不適合者と自認しているならば、経験者として就職は絶対に止めるべきと断言します。

 

以前も、農業業界のブラックさは1番のブラック業界は「食」、特に「農業」です【追記】 で語りましたが、この時は実務経験が無かったので、実務経験を踏まえて改めて農業の過酷さを書いていきたいかなと。

 

お品書き

 

 

 1.農業は過酷!その理由は?

ア.朝が異常に早い&休みが少ない

農業に就職すると、朝が異常に早いです。

 

一般企業のように9~5時勤務は10000%あり得ません。

 

私の例ですと、茶畑で農作業を行うために車を使い本社からわざわざ移動したのですが、その集合時間が朝の7時という早さ(始業は朝8時半)だったために、朝も5時半くらいに起きて出社の準備をしました。

 

 加えて、農業は皆さんのイメージ通りの肉体労働なので、体力を消耗しその回復のためにも6時間は睡眠をとりたいので夜も11時には寝ないといけません。

 

しかも私の場合は農業法人で無く、あくまで会社の1部署として茶をやっていたので、まだマシな方で、ガチな農業法人だと朝6時勤務開始という求人も珍しくありません。

 

 社会不適合者ですと、朝が苦手という方も多いのでまず出社すらままなりません。というか、ストレス解消のためにダラダラ起きがちなのですが、それも出来ないのはキツイですね...

 

休日にしても、農業法人ですと植物や動物という生き物相手なので休日が2桁という所が大半で、105日とかなら農業の中ではホワイトな部類に入りますね。最も私の場合は企業自体が休日が2桁しかなかったので、特に休日が減るとかは有りませんでしたが。

 

農業法人で休日120日を実現したら、それだけで農業の『未来工業』と取材が来るレベルでしょうね。

 

特に社会不適合者はただでさえ、仕事が出来ずアホ!とか帰れ!とか言われ続け、人よりもストレスが溜まるのにも関わらず、休日が少なくストレス解消どころか寝て終了となりかねません。

 

このような過酷な職種であるため、日本人が集まらず外国から『外国人技能実習生』という名の奴隷がいる場合も多いですね。

「外国人技能実習生」の奴隷的扱いは未来の日本の労働者の姿だ! 

 

 

イ.のんびりなんて大間違い! ハイスピードで臨機応変に動け!

農業といえばスローライフのイメージが強いですが、それはあくまで趣味or農業体験での話です。

 

仕事で農業をする場合には全くスローなイメージは無く、農業はライン作業並みのハイスピードと接客業並みの臨機応変さを要求される難易度の高い仕事であります。

 

私の場合も、農場に行かない日は工場で液を詰める作業をやっており思考停止出来るくらい簡単な作業でしたが、農場では作業についていくために別な意味で思考停止になりました。

 

仕事内容としては茶畑の農作業だったのですが、畝の整備(しかも泥まみれ)やら農業用機械の運転やら、肥料の散布やら...畑周辺の清掃やらとマルチな作業を要求されました。

 

自身はやる前に辞めましたけど、トラックの運転や業者の手配やらもやることになりますしね…

 

ライン作業のように思考停止でという訳にはいきませんし、農業機械は危険なので、接客業と違い1つのミスで命を落とす危険性すらあります。

 

ライン作業と接客業の難しさだけを引き継いだ、最高難度な職種です。

 

しかし、農業の待遇はライン作業や接客業以下であることが大半なので要求されるスペックに対して本当に割に合わないです。

 

のんびりなんてやっていたら、死にます(色んな意味で)。

  

ウ. 要求される知識・能力も本当に多い!

農業というか農学自体が総合科学というだけあって、実際に必要な知識・能力は多彩にわたります。

 

私は茶の作業でしたが、本来の役割は生産→加工→販売の3段階の工程を理解できることを要求されていました。

 

まず、生産の知識としては茶という植物の知識,植物に起こる病気の知識,土壌の知識,

農業用機械の知識etc... 

 

当然ながら茶畑の農作業のために来日していた外国人技能研修生と同等の農作業の実務能力も求められます。

 

加工ですと、茶を他の製品とコラボさせる発想力やら茶の生化学的特性やら...

 

販売ですと、マーケティング(とはいえ、会員に売っていくのがメインで営業する必要はありませんが)やら...

 

ハイスペックなら上手くいくかもしれませんが、日々の仕事をこなすことで精一杯な社会不適合者さんにとって知識を仕入れるどころか精神的に病んでしまいThe Endです。

 

 

 2.農場でアルバイトをした男性の話

ここで私の例ばかりですと、お前がついてけなかっただけだろうという声が聞こえてきそうです。

 

そこで、別のブログから農業でクビになったという実例をあげたいと思います。

 しかし意外にも後日、一日農作業体験に参加させてもらえ、そこで採用の可否を判断することに。今思うと渋々って感じがあった気もします。

 体験当日はひたすら野菜の収穫作業。朝から夕方までずっと収穫でした。パートの方と一緒でしたが、親と同年代の方が多くすぐ打ち解けました。あと外国人の研修生も何人かいたけど、意外とすぐ仲良くなれた。

 で、その体験の様子の結果・・・・採用ということになりまずはアルバイト(試用期間)扱いで様子を見て社員に上げるということになりました。

 まぁ採用というか作業後に、「(バイト)やってみる?」って聞かれたので、「やります!」と答えたくらいですが。

 1週目:初日から雲行き怪しく

 翌週からバイトが始まりました。

 収穫がメインでしたが、さっそくスピードが既にいる人と比べてだいぶ遅いこともあり、初日からいろいろ言われました。

 農作業体験で、収穫作業と収穫の機会を少し触れたけど、1日じゃあねぇ・・。

 ちなみに初日の収穫は、体験の時とは別の野菜でした(笑)そりゃ、わからん。

 2週目:自分の無力さを痛感

 収穫+他の作業もやるようになりました。しかし他のも作業の手順を覚えるのにいっぱいいっぱいでスピードを上げる余裕まではありませんでした。ある作業の時に社長が他の作業してる人を呼び、私とスピードを競わせました。いろいろやってみたものの大差・・・。心が折れかけました。

 なおこの週の最後に社長とじっくり話をする機会がありましたが、「この調子だと社員にするのは厳しい」「まじめにやってるの?」とのことでした。

もちろんまじめに取り組んでるつもりではあったけど、上達具合を見てふざけてるように見えたらしい。

 3週目:無力さをさらに痛感

 基本的には2週目と同じ調子。ただ今思うと、心なしか社長や社員がいらついてように見えました。雲行きの怪しさを感じながらの仕事でした。

 パートのおばさんたちは、優しく接してくれましたが、社員からの目線が非常に気になった時期でした。

 4週目:クビ。心を折られる。
・・・の初日。朝とある作業でミスをしてしまい、社員の方をキレさせてしまいました。当然社長にも耳に入り、説教。

 仕事後、社長に呼び出されクビを宣告される。

 宣告の前に10分くらいいろいろ言われました。頭がパニックになっててあまり言われたことを覚えてないのですが、唯一覚えてるのが

「あなたには時給の半分の価値しかない」でした。

 ※ちなみにここの時給は750円。(茨城県の最低賃金は747円)

 そんなこともあり、クビになり心も折られました。

 帰りの車の中で泣きました。

 ちなみに親には「クビになった」とは言わず「打ち切り」って言っておきました。とは言ってもだいたい同じ意味ですね(笑)

後日談
 ちなみにクビになった翌日にハローワークから離職証明書というのを渡され、これを会社の人に書いてもらわなければいけないそうで電話して、翌週に書いてもらいに会社に行ってきました。

 やはりクビにした人間だったので会いたくなかったのでしょう。顔を合わせた瞬間、ものすごく嫌そうな顔をされました。

 電話の時も二度と会いたくもない僕が電話したもんだからか、何だかイラついている様子だったし。

【あなたには価値がない】農業法人をクビになった話 - 無職だけど生きている

青字部は私が勝手に付けた部分です。

 

この方(りょうたさん)も農学部出身で元々農業に興味を持っていたそうですが、作業スピードが追い付かずクビになったそうです。

 

自身の経験からも、農学部だからといって農業に就職というのは本当に危険で、大学で身につけた知識は役に立ちません。

 

むしろ、農業の実務に携わりたいなら農業高校に通ってそのまま高卒で就職した方が余程実践的といえますね。

 

終わりに:社会不適合者は就農を断念せよ!

私も農学部ということもあり新卒時代に農業関連の企業説明会に行き、農業関連の企業に応募しましたが企業側より「ワンテンポ遅い」いう理由で職場見学に行くことを電話で断られた経験があります。

 

今の私なら、向こうが「採用!」と言っても体験の段階で断りそうですがね! 

 

というか実体験で痛い目に合ったので、説明すら受けるか怪しいですね。

 

後は、面接で農業関連の商社的な所があり内定を取ったことがありますが、重いものを頻繁に運ぶという肉体労働を課せられることが面接時に分かったので採用連絡時に辞退しました。

 

ただ、農業というのは機械化などのイノベーションが進めばともかく、現状では本当に厳しい業界なので、もし現在農業関係に就職して仕事が辛いという方でしたら、

 

社会不適合者でも2人3脚で就職を目指せる、転職エージェントを紹介します! 

 

脱ニート・フリーター向け! 研修やインターン付きの就職支援サービスを紹介する! 

 

社会不適合者が就職のレールに乗るためのサービスを集めてみました! 

 

といったサービスを使って、別な業界に挑戦してみるのをおススメします!

 

特に社会不適合者と自認していて就農するくらいなら、他業界でお金を稼いで、趣味で農業をした方がよほどやりがいを得られるとおもいます。

 

追記:エリートこそ就農せよ! 

ただ、起業して一国一城の主として物事を決めていくやりがいはあるのでハイスペックな人に限定してはそのためのステップと割り切った就農も有りなのかなと。

 

エリート大学生はメガバンクなんかよりこちらの農業の方が心身ともに鍛えられていいと思います。