ラブライブ!サンシャイン!!3巻を購入したので感想を書いていきます。今回はアンソロでもなく、4コマでもなく普通のストーリー物です。
1巻に関しては、以前感想記事を
で書きましたのでリンクから見て下さい。3巻は3話構成(連載時は6話だったのですが、2話ごとに1話に再構成)で、曜の加入が1話目の序盤で描かれた後は表紙の通り1年生組の出番がメインとなります。
お品書き
ア.13話
曜加入回です。アニメ版では、初期メンバーとして1期1話でそうそう加入する曜ですが本漫画版では加入まで2巻と少しかかっており4人目としての加入です(加入済みは加入順に千歌,果南,梨子)。
率直な感想としては、漫画版千歌と曜は幼い時から親しかったものの、アニメ版で感じた唯一無二の幼馴染(ようちか)かと言われると疑問ですね。スクールアイドルの話を持ち掛けたのも曜でなくて果南ですし、それどころか1巻ではほぼモブ扱いでした。
G's版でも果南は漫画版の立ち位置に近いことから、アニメ版では曜があれほど幼い時からの唯一無二の友人的な立ち位置が強調されているのは偶然ではなく、シナリオ上果南を千歌から遠ざけておく為に果南の代役を背負わされたからと考えます。
果南・曜と千歌の媒体ごとの立ち位置の変化については、それだけで1つ記事が書けますが今回は漫画の感想なので切り上げて、既視感を感じたシーンを取り上げます。
このシーン、高飛び込みを休部を顧問?に告げる曜が全国級の選手のため激しく非難されるのですが、頭の中が空っぽで意に介さずなので勘当同然で「好きにしろ」と見放されるます。
アルミ版ラブライブ!で穂乃果が剣道部を退部しようとしたときに海未に、いい加減にしろ!と怒鳴られたシーンとそっくりに感じました。個人的には。ま、所詮顧問?など海未と異なり、モブキャラなのでアニメ版のように高飛び込み設定自体自然消滅or曜のスクールアイドル妨害要因(そろそろ戻れコール)がオチでしょう。
後半はメンバー確保作戦の中、花丸と曜が衝突してしまい‥というのが話の中心です。「ようまる」の組み合わせはアニメ版でもG's版でもドラマパートでも接点がないカップリングですが、曜に助けてもらった花丸が一目ぼれするのが本話のクライマックスシーンでしょう。
学校の人気者であるらしい曜だからこんな反応であり、転校生梨子や普通怪獣千歌に助けてもらっても、こんな反応は取らないでしょうね(漫画版で高校入学前は一応曜より、との接点はあります)…
そんなこんなで、14話に続きます。
イ.14話
図書室にルビィと善子と花丸の1年生組がそろう場面から始まります。ルビィの善子足りですが、沼津から来ている異分子的(沼津から来ているだけで珍しいとはどんだけ人来ないのですかね)な美人という評価であり、アニメ版の入学式翌日から不登校とは真逆な状況です。
アニメ版の総評記事はまだ(書く予定も未定)書いておらず、総合的にはそれなりの作品ではありますが、果南の休学設定や善子の不登校設定改変に関しては登場人物を千歌やメインサイドから隔離する以外の意味は無く全般的にはマイナスだと思うので、この善子(と果南)の立ち位置は好きですね。正直善子は(Aqours9人の中では)そこまで推してないですが、本漫画版の善子には好感を持てます。
場面変わって黒澤家です。上のワンシーンからは、ルビィとダイヤの関係はアニメ版と異なり甘々としたアホ姉妹ではないことが見て取れます。かといって、G's版程厳格でもなくダイヤはアニメとG’s版の中間位の硬度でしょうか。黒澤家は家のしきたりを重んじるのは原作通りです。
ウ.15話
善子と千歌がバッティングする場面がありますが、そこでも善子は沼津から来た異分子&美人という評価をされています。アニメ版もこのような善子で描いていけば、もう少し善子への評価が変わっていたことでしょう(漫画版は3巻終了で本格的に鞠莉すら登場しない&GW前と以上に進度が遅く、展開によっては善子がアニメ版よりに変わっていく可能性はありますが)。
ルビィがスクールアイドルを許してもらえるかと、不安がるシーンです。14話の描写も併せて考えると、アニメ版と異なり黒澤家が原作通りの厳格な家庭であることは間違いありませんね。
終盤で、千歌がグループ名を何にするかと梨子,曜,果南と話す場面でなります。Aqoursと名付けられるのは既定路線として、一体どのように名付けるのか見ものではあります。
アニメ版では、
チラッとだけど幼少期のダイヤ様。
— リ ン ゴ@ツキライ昼の部💜💛💗💙 (@Linngo_SolidS4) 2016年8月27日
鞠莉ちゃんに見つかった時「ピギィ!」って言ってた!さすが姉妹と思った瞬間
そしてAqoursの名付け親がダイヤ様#lovelive_sunshine pic.twitter.com/5mgNE2qv56
ダイヤが名付けたという設定になっていますが...
エ.総評
アニメ版と異なる展開で、黒澤家が厳格であることや果南の休学および善子の不登校設定という千歌サイドから引き離す役割しかない誰得設定が無いのは評価できます。
しかし、アルミ版もそうですが展開が遅すぎてアニメが2期終了で閉校&3年の卒業を迎えたのに対しこちらは3巻終了でメンバーは4人&GWになっていないという超スローペースです。下手するとメンバーが9人揃ったころには、コンテンツ自体畳むために連載打ち切りとすらあり得るわけで、どうにかならないのかなと思わなくもないですね。