もちろんインターンシップから就職するの自体は、非常にいい制度ですがね!
インターンシップ経由で就職経験のある、笹史(@sasashi1992)です!
職場で一定期間お試しで働く「インターンシップ」は新卒の就職活動に一環としてごく普通になって来てますが、ここに来て第2新卒や既卒の就職・転職活動にも導入されるようになってきました。インターンシップではなく、「職場体験」とか「職場実習」とか呼ばれていたりもしますが中身は大体同じです。
新卒の場合はインターンシップと言っても、短期間の職場体験や1日がかりの企業説明会と言ったあくまで仕事の雰囲気を知ることが目的である場合も多くみられます。インターンの開催時期は3年生の夏休みや冬休みといった長期休暇に、本格的な選考の前に行われることが多いです。まあ、新卒の場合は半分お客様扱いといっていいでしょう。
それに対して今回の記事で主に取り上げたいインターンというのは、既卒や第2新卒対象のインターンシップです。私もこの手の制度経由で就職をしたことがあります。
既卒や第2新卒のインターンシップの場合は、数日間~数か月間職場で実際に職場の補助的な仕事や実習を行い、その様子から職場と実習者の双方がOKとなれば正式な採用となるのが一般的です。採用を前提としているので、お客様扱いではなく採用に値するかを会社側からは見られている訳ですのでそれを肝に銘じて取り組むのは言うまでもありません。
インターンシップ経由の就職のメリットは、就職活動で多い履歴書+面接で採用を決めるよりはミスマッチが少ないというのが一般的に言われています。この手の制度は受け入れ企業側の負担もあるため、単独で企業に直接応募するというよりは就職支援企業やハローワークが間に入ってあっせんしてくれることが大半です。
ここまでのことはネットでググればだれでもわかる情報ですが、インターンシップをやっても早期退職というのは少なからず存在するのが現実です。そして、私も先述したインターンシップで就職した企業を退職しています。
インターンまでやって時間を掛けて選考したのに、早期退職となればお互いに面接と履歴書での採用以上に時間とお金の無駄になります。そこで今回は、インターンシップからの就職を失敗しないために大事な方法を実体験から書いていこうかなと。
お品書き
職場実習中に違和感を感じたら就職すべきではない!
インターンシップからの就職を失敗しないために一番重要なのは、はっきり言ってこれに尽きます。職場実習は、給与が出ているか出てないかや期間の長さ等はまちまちですが正社員と比べたらやっぱりお客様扱いには変わり有りません。
私が経験したインターンシップにおいても、仕事内容も補助的なもので社員の監督下での業務でしたし、出勤時間(実習時間)も正社員より1時間早く上がらせてもらったりしたのではっきりいって社員よりは楽でしたね。
それでもそのインターン先のある部署(工場)で仕事にミスマッチを感じたことから、採用を受け入れるか否かは悩みました。私のように、インターンシップで少しでもミスマッチを感じた場合でも企業側からOKの返事を貰うことは当然あります。そのような場合にはせっかくインターンもしたんだしと入社を承諾しがちです。ですが、絶対に断るべきと断言できます。
職場体験というのは社員より楽なお客様扱いですが、その程度でミスマッチや違和感を感じるというのはどういう理由であれ正社員になると、ミスマッチとかいう生易しい言葉では済まなくなります。ミスマッチな職場に就職した場合は、正社員になった後はストレス源となったり、仕事での弱みとなり職場から攻撃される材料となることが多々あります。それで耐えられなくなり、最悪の場合は鬱になったりして早期退職という誰も得しない結末となります。
後で詳しく話しますが、私の場合は結局はインターンからの採用となり希望もしていなかったミスマッチを感じた部署に配置されることになりました。元々嫌な予感をしていたのが当たり、部署のリーダーからはいらない人扱い(部署の人数自体余っていたのも要因)されそれと別の部署でのブラックさが原因となり退職することになりました。
私がインターンをしていた会社で私が社員になった後に、同じくらいの年齢の男性が前職を辞めて再就職ということでハロワ経由で職場実習に1か月来ました。職場実習の結果、彼は仕事内容がイメージと違うということで断ったそうです。
その当時から、「ああ実習で、自分も断っておけば」と後悔しましたが、退職して求職中である今では断らなかったのが不覚とすら感じますね。
本当に、数か月間無駄にした!
引き止められても辞退しろ!
インターンでミスマッチを感じたなら辞退するというのは、インターンで職場を体験してからお互い決めるという制度の目的にかなっていることです。
ところが、このようなインターンシップ制度ですがたま―にミスマッチを感じても辞退が出来ないことがあります。というか私もインターンシップでミスマッチを感じ、採用を辞退しようとして断られたことがあります。
インターンである部署でミスマッチを感じ辞退すべきか悩んでいる内に、採用に関する社長面談で部署の希望を聞かれる機会が来たので、当然ながらミスマッチを感じた部署以外を志望しました。しかしそれらの部署は社長からことごとく断られ、例の部署しか残っていなかったのですが流れ的にOKしてしまいました。後で聞いたところその企業は、自分から断らない限り100%受け入れるタイプの企業だったことが分かりました。
しかし面談を終えてこの会社でやっていくのはやっぱり無理とすぐに思い、インターンを主宰していた県から委託を受けていた就職支援の企業に向かいました。帰りに立ち寄って「無理そうなのでそのインターン先を断りたい」とコーディネーターに話したのですが、「石の上には3年だ」「どんな企業でも経験だ」とかいうありふれた一般論を言われてしまいそのまま就職に流されてしまいました。
その時は、私の意識が甘かったのかと少し反省しましたが今思うと、就職支援の企業にとって少しでも就職実績を上げないと県の委託等に影響するという点で実績をとにかく上げたかっただけなのかなと思いましたね。
ところが、インターンが終わった後で話を聞くとそのインターンの別の拠点では5人くらいが就職希望者側からミスマッチで断っていましたので、躊躇せず辞退すべきだったかなと別の意味で反省しています。その話を聞いた時は、嫌な予感しかしなかったので辞退すべきだったなぁと後悔しましたね。ちなみにインターン経由で就職したのは、例の農場の企業です(部署は違いますが)。
他の例は知らないですが、インターン経由での就職で辞退すると引き止めにかかってくる場合はほぼ就職支援企業の実績が低くなることを嫌がるエゴでしかありませんので、躊躇なく辞退してください。ちなみにインターン先の企業の場合は、余程変なこと言わずに断れば「しょうがないか」「次頑張れよ」となり引き止められることはありません。
終わりに:インターンシップ自体は非常にいい制度
このように多少注意点も書きましたが、就職者サイドはインターンシップで職場の仕事内容や雰囲気を掴んでから正式に働くか決めることができ、企業側は働く様子を見つつ、適性や意欲を見て採用できることから、時間と手間がかかることを除けば最強の採用手段と言っても過言ではありません。
それゆえ、ミスマッチを感じたら働いてOKをくれたからと就職して、辞退をしないと就職後に大変な事態に陥ってしまいかねません。
それだけ気を付ければ、非常に有用な就職方法であり、就職希望者と企業双方のニーズが高いので、大っぴらにインターン希望者を集めているインターン専門の就職支援事業もあります。
それが『若者正社員チャレンジ事業 』という事業で、29歳以下で無職やフリーターになっている方で正社員になりたい方を対象に企業実習などの支援をしてくれる実習です。奨励金と称したインターン中にある程度お金も貰える制度もあるので、インターン中の生活をどうしようと悩んでいるフリーターの方も実習に集中できるのがメリットです。東京都からの委託事業なので、使えるのが東京近辺の方限定なのがデメリットですが、私の体験した就職支援事業より手厚そうなので興味のあるかたは是非どうぞ!
ここまで読んで、やっぱりインターンでなくて普通に履歴書&面接で就職したいと思った方は
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という制度もありますので是非どうぞ! 結局はインターンだろうが履歴書&面接形式での入社だろうが、自分に合ったホワイトな企業で長く務められれば勝ち組ですからね。インターンもあくまでその手段に過ぎませんから色んな手段を試してみるに越したことはありません。