農業業界自体がブラックなんですから、しょうがないね。
笹史(@sasahi1992)です!
外国人技能実習生に関して、ニュースを漁っていたらまた悪い報道が流れましたね。
過去にも本ブログでは、
「外国人技能実習生」の奴隷扱いは日本人労働者の先取り!脱社畜の準備をせよ!
労働者は「脱日」を目指せ!~超ブラックな電通と外国人技能実習生~
で実体験も交えて外国人技能実習生制度に関して批判してきましたが、実習生制度自体辞めるべきとますます思えてきましたので何度でも書いていきたいと思います。
お品書き
実習生失踪とか自業自得でしょう
外国人技能実習生の失踪数が急増している問題を受け、受け入れ農家らが対策に頭を悩ませている。法務省のまとめでは、2017年の外国人技能実習生の失踪者数は全体で7089人と過去最多を更新。インターネット交流サイト(SNS)の普及で情報収集が容易になり、より高い報酬の職場を求めるケースが多いとみられる。(猪塚麻紀子、尾原浩子)香川県坂出市の畑で、外国人技能実習生が談笑する。実習生から「パパさん」と親しげに声を掛けられるのは、木下農園の代表、木下博文さん(66)だ。
木下さんは四つの農業法人で野菜延べ140ヘクタールなどを栽培。1995年から実習生を受け入れ、現在はカンボジアやタイ、ラオスから30人が作業する。
同農園は、長年実習生を受け入れてきた経験を踏まえ、住まいやインターネット環境など生活面の整備の他、外食や旅行なども計画し、コミュニケーションを欠かさない。それでも16、17年にネパールとバングラデシュ出身の4人が失踪した。
地域のリーダーである木下さん。日本語のレベルが高い実習生らを地域の他の農業法人に送り、自身は実証的に新たな国からも率先して受け入れる。実績のない新しい国では制度の理解や浸透が不十分なことが、失踪が起こりやすい背景にあるのではないかとみる。
5/17(木) 15:50配信
赤字部では、実習生が働きやすい環境を整えてきたとありますが、1つ根本的な問題が。なぜ給与を上げないのか?と思いましたね。外国人技能実習生は、建前では技能実習ということですが実態は「出稼ぎ」なのですからしっかり給与を払わないと逃げられるに決まっています。ましてや、異国の地なのですから本国よりも沢山金がもらえないと割に合いません。はっきり言って、自業自得でしかありません。
実習生制度自体が人権侵害である!
同農園も含め県内29の農業法人が参画する監理団体「アグリ事業協同組合」は「失踪は人権侵害の事例がクローズアップされがちだが、県内の農業法人は相当配慮している。ブローカーの誘いに乗って失踪した後、相当ひどい環境で働かされているのではないか」と心配する。木下さんは「技術を伝えたい気持ちは大前提だが、実習生がいなければ経営が成り立たない現実もある。今後、失踪しない体制をどう構築するか、農家にとって切実な問題」と主張する。
>>失踪は人権侵害の事例がクローズアップされがちだが、県内の農業法人は相当配慮している
に関しては、だったら日本人の最低賃金クラスまで給与を上げよとしか言いようがありません。最低賃金以下で働かせといて人権侵害とは笑わせてくれます。私が以前働いていた農場(茶園)でも私が手取り20万無いくらいでベトナム人の実習生は農場でずーーーっと働いているのに実習生というだけで給与が半額ぐらいしかなかったのは衝撃でしたし、今でもおかしいでしょう。
>>ブローカーの誘いに乗って失踪した後、相当ひどい環境で働かされている
実習生制度自体が酷い制度なのですから、「アグリ事業協同組合」もブローカーと同類としか言いようがありません。よって擁護不能です。はっきり言って、実習生制度自体が人権侵害(&労働問題)何ですよ。
農業が日本人が寄り付きたくない業界
私が農場で働いた先(茶園)も実作業はベトナムから来た2人の実習生がメインでしたし、そもそも茶園で働くきっかけが前任者(日本人)が逃亡同然で退職したのがきっかけでしたね。だから日本人が農業で働きたくないのはよーーく分かります。自分も(無能だけど)逃げた1人ですし。
— 笹史@社会不適合者アドバイザー (@sasashi1992) 2018年5月17日
原因の1つは農業自体が日本人が寄り付きたがらない業界だからで、日本人の人手不足だから外国人を奴隷同然で働かせるわけです。なぜ日本人の人手不足かは、「農業」はブラック業界! 一般人は就職すべきでない理由を経験者が語る! をご覧ください。本当は外国人技能実習生ではなく、私の様に農業の専門教育を受けたものが農業に従事すべきなんですがね…
終わりに:実習生問題は対岸の火事ではない! 日本人も総奴隷労働社会が迫っている!
外国人技能実習生の失踪問題は、人権侵害で失踪される方が完全に悪いのですが、日本人も近々実習生並みの奴隷環境で働かされる日が近づいています。
高度プロフェッショナル制度(高プロ)というブラック企業合法化制度が自民党によって制定されようとするからです。モリカケや共謀罪なんかより生活をダイレクトに直撃する問題で、また詳しく書くことになるでしょうが、これによって日本人も総奴隷労働社会が実現してしまいますね。そうなれば外国人技能実習生などお役御免かもしれません。日本人の奴隷が十分にいるので。
幾つかツイートを張っておきます。
年収1075万を越える労働者の大多数は今でも様々な脱法手法(管理監督者、裁量労働制)により、今も残業代ゼロの働かされ放題。だから、高プロの切迫感が無いのだろう。
— 嶋﨑量(弁護士) (@shima_chikara) 2018年5月16日
ただ、高度プロのエグさは異次元。現状維持では済まされない。休憩、深夜残業代なども規制対象外。
高プロって、もともと第一次安倍政権が経団連と実現を目指していた「ホワイトカラーエグゼンプション」の言い換えだよね。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年5月17日
で、何からの除外・免除(exemption)かと言うと、労働基準法。一定以上の年収の労働者には、労働基準法を適用しなくていいという法律案。ヤバすぎるだろそれ。
「金さえ払っておけば労働基準法を満たさなくてもいい」という高度プロフェッショナル制度を「定額使いたい放題」と呼ぶのは甘すぎると思う。「残業代ゼロ法案」でさえまだ甘い。
— ishtarist@馬の眼🐴 (@ishtarist) 2018年5月17日
高プロの本質は「ブラック企業合法化」で、それこそが安倍政権の狙いなのです。
現時点で年収1075万円以上の労働者に自民党が適用しようとしている所謂「高プロ」は、経団連が年収400万円まで拡大したいと既に表明している制度です。つまり、派遣法のようにジワジワと適用対象を拡大され、殆どの労働者は定額の給与で24時間働かせても合法扱いにされる危険性がある訳です。 pic.twitter.com/2dQeGloXRg
— 異邦人 (@Beriozka1917) 2018年5月15日
本ブログでも、転職推奨記事を書いていますが、高プロの結果このような社会になってしまえば、そこの企業もブラックになるので転職自体無駄な行いになってしまいます。今回は敢えて脱社畜を勧めたいと思います。
社会不適合者は脱社畜を目指せ! フリーで稼ぐ生き方をまとめてみた
しかし全員が脱社畜を考えだしたらどんな世の中になってしまうのでしょうか? 高プロで総ブラック企業化したら、北朝鮮よりもディストピアになってもおかしくありませんね。