随分と期間が開いてしまったようであります。ホリエモンの新刊である「多動力」から学びを3つピックアップしていきたいと思います。
笹史(@sasashi1992)です。毎月恒例の、ホリエモンの新刊「多動力」から学んだことを幾つかピックアップしていきたいと思います。ちなみにホリエモン氏はホリエモン曰く、著書では同じことしか言ってないそうですがそれでも学びは有るので素晴らしいです。
過去のホリエモン著書の記事
ホリエモンからの最後通告~「好きなことだけで生きていく」書評~
学校では教養はつかない。ホリエモンの教養論~『全ての教育は「洗脳」である』~
ライブ体験をありがたがっていませんか?~「ウシジマくんvsホリエモン人生は金じゃない」感想~
お品書き
電話をかけてくる人間とは仕事をするな
電話というのは、一方的に人の時間を奪うものだ。そういう前時代のツールを使い続けているような人とは、付き合わない方が良い。p79
この部分に付け足すようなこともありません。電話は突然前触れもなくかかってくるので精神的に集中力が削がれること極まりありません。例えて言うなら車を運転している最中に、突然野球ボールが飛んでくるようなものです。
さらに、ホリエモンは辞めるときすら
会社に辞表を出すときだって、書面ではなく2行のLINEで構わないと僕は思う。明らかに会社を辞めたがっている部下から「お話があるので時間を取ってください」と言われて貴重な時間を割き、結局止められたのでは構わない。p82
と退職届を全否定しています。人の時間を奪う恨みは恐ろしいですからね。
『君の名は。』が大ヒットした理由
『君の名は。』はもはや大ヒットという言葉を通り越して、すっかり社会現象となりました。当然ながら、なぜ大ヒットになったのかは様々な評論が飛び交い、私も昨年のブログで『君の名は。』を観覧した記事を書きました。
さて、ホリエモンも『君の名は。』を見たそうですが、大ヒットした理由を次のように捉えています。
映画『君の名は。』がヒットしたのは、今の時代の「時間感覚」を見事にとらえたからだと思う。今の時代の「時代感覚」からすると映画や芝居、ライブに拘束される時間は長すぎるように感じる。スマホがこれほど普及する前は、「ヒマつぶしに映画でも行こう」と言ったが、今、「ヒマつぶし」に映画を観ようと言う人はいないだろう。p103
時間感覚というのがホリエモンらしいですが、私も実際に映画を見ていた時は長すぎずに緊張感を保ったままエンディングを迎えていたという印象ですね。
それにしても、スマホというのはあらゆる意味で革命を起こしてしまったのか、という印象は否めないですね。
『君の名は。』が示してくれたように、時代をとらえたヒットやサービスを生み出すには、今の速い「時間感覚」を意識することが大切だ。p106
と応用するコツもホリエモンが伝授しています。
自分の分身に仕事をさせる技術
世の中には2種類の人間がいる。それは、「原液」を作る者と「原液」を薄める者だ。「原液」を作れば、自分の分身が勝手に働いてくれる。あなたは「原液」を作れているだろうか? p111
自分の分身に仕事をさせる技術は以上です。
というだけではよく分からないと思うので、言い換えてある記述を引用します
一番わかりやすいのは、あなたが会議でした発言が一人歩きして、多くの人間を動かしているか?と考えることだ。p115
つまり、発言に影響力を持たせられるかということでしょうか。オピニオンリーダーが一番典型的な例ですね。ブロガーもイケダハヤト氏を見れば分かりますが、有名になれば「原液」を作る側に回れますね。
が、「原液」を作るためにはどうすればいいのか? これについてもホリエモン氏は言及してあります。
原液を作るようになれとは言ったはいいが、やみくもに走り回っても「原液」になるものは作れない。では、いかにしたら原液を作れるようになるか。それは「教養」を身につけることだ。教養とは、表面的な知識やノウハウとは違い、時代が変化しても変わらない本質的なことを言う。p117
これは大いに理解できます。だからこそ、最近は(も)私は新書などの本で教養を身につけているのです。
最近読んだ本としては、自民党の強さの本質をしる『自民党ー「一強」の実像』や
共謀罪法案に近いと言われる治安維持法について語った、「治安維持法 - なぜ政党政治は「悪法」を生んだか」等を読みましたねぇ。この関連の記事もアップしたいですが、まとめるのに時間が...
治安維持法 - なぜ政党政治は「悪法」を生んだか (中公新書)
- 作者: 中澤俊輔
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2012/06/22
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ホリエモンが本書中で勧めているのは『サピエンス全史』です。現在購読中で、1冊税抜1900円の2分冊とやや高めですが、人文社会科学を学ぶにあたって共有するべき前提が載っているので是非。
というノウハウがたくさん載っているのが、以下の「多動力」になります。
(2373字)