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「ゴーマニズム宣言2nd Season」第1巻感想~ゴー宣原点回帰へ~

Special版でない「ゴーマニズム宣言」は久しぶりですね! 本年は2月の「新堕落論」以来単行本の発刊が無く漫画の「ゴー宣」が待ち遠しかったのですが、ゴー宣の勢いは健在でした。

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表紙のよしのり先生の顔が怖いのは、わざとらしいです。。。

 

お品書き

 

「ゴーマニズム宣言2nd Season」第1巻の概要

 「ゴーマニズム宣言2nd Season」は「東大一直線」「おぼっちゃまくん」「戦争論」といった有名作品を世に送り出してた漫画家である小林よしのりが最初にゴーマニズム宣言が掲載されていた扶桑社の「週刊SPA!」で13年ぶりに復活させた思想・言論漫画作品です。

 

 「週刊SPA!」からとある事情(後述)で、小学館の「SAPIO」に移籍したのですが最近では「大東亜論」の連載ばかりでレギュラーのゴー宣の連載が無くなっていたことに加えて「SAPIO」自体の発刊頻度の減少(更に2019年2月で事実上休刊)もあっての復活と思われます。今回はその「ゴーマニズム宣言2nd Season」の2018年4月10・17日号から9月11日号までと特別収録と称してSAPIOでの2作品が収録されています。

 

「ゴーマニズム宣言2nd Season」第1巻は大きく分けると、1995年に「週刊SPA!」での連載打ち切りのきっかけとなったオウム事件での死刑執行を受けた総括と立憲的改憲についての2つがメインテーマとなっています。勿論他の時事問題についても触れてあるので、ゴー宣ファンの皆さんはもちろん立憲民主党の応援演説に来ていた小林よしのりって何者なんだ?と興味を持った新規の皆さん(重要)も是非買ってください! 

 

 「ゴーマニズム宣言2nd Season」の感想

 第1宣言である「復活の狼煙をあげる」はゴー宣が復活すると聞きつけ、このためだけにわざわざ「週刊SPA!」を買ったのを覚えています。単行本のオビは、「最期の戦い」という煽りがありますが第1宣言のラストを見る限り「立憲的改憲の実現」と見て間違いないでしょう。オウム問題や立憲的改憲については別に触れる機会があるとおもいますので、他の宣言について感想を書いていきたいと思います。

 

 第2宣言からは時たま立ち読みで読んでいた程度なので新鮮な感覚で読めましたが特に驚いたのは第5宣言の「女人禁制は伝統ではない」で近代の西洋文明が入り込む前は女性が乳房丸出しで相撲や混浴が当たり前だったというエピソードは初見でしたね。開国前の日本には女の裸が不浄という感覚は(少なくとも西洋よりは)無かったんだなぁと感心するとともに、今の日本の後進性を嘆きたくなりました。

 

第12宣言「君たちはどう生きるか」では、大ヒット作品である「君たちはどう生きるか」の主人公コペル君を卑怯者と切り捨てたうえで2018年6月9日新幹線内で発生した殺人事件を自分の命を捨ててまで女性2人の命を救った梅田耕太郎氏を立派と称えました。そのうえで、よしのり先生は自分にその覚悟があるのか?とシュミレーションをしている場面は自分にも覚悟を突き付けられたようです。しかしこれらのシュミレーションがひいては国防・自主独立につながるので重要でしょう。