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若者より読書離れしている熟年層

読書に関しては、熟年層も若者のこと言えないですよね

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こんにちは、大学時代は図書館に入り浸っていた笹史(@sasashi1992)です!

久しぶりの投稿で色々思うことはあるものの、若者の○○離れという熟年層に対して一発意見をかませるデータを見つけたので、リハビリを兼ねて今回はそれについて書いていきたいと思います。


お品書き

 

1.「読書の若者離れ」は本当か:20代は読書家だった?

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元のデータは、日本の年齢階層別 読書人口 (寄稿:冬狐洞隆也氏):【 FAX DM、FAX送信の日本著者販促センター 】ですが読みにくいので表を作り直しました。

 

この表は2009年と少し古いデータになりますが、一ヶ月に一冊も読まない層が一番多いのは「最近の若い者は云々」といつも若者を批判している60代以上の熟年層であることが分かります。逆に若者代表としていつも批判されている20代で一ヶ月に1冊も読まない層は調査した全ての層で38%と一番少なく、一ヶ月7冊以上読む層も5.1%と20代が一番多いことが分かります。現代の20代は読書家です。読書に関しては「若者の読書離れ」は無く、むしろ「熟年層の読書離れ」を危惧すべきでしょう。

 

調査対象年が2009年から本記事の2017年まで8年で電子書籍も大分普及したことも考慮すると、電子書籍というデジタル的な媒体に抵抗が無い10代後半や20代の若年層はますます手軽に読書できる環境が整い一ヶ月に読む冊数も増えていると思われます。

 

2.10代後半が本を読まない元凶は?

調査からは、10代後半の16~19歳においては、読まない層が47.2%と60代以上の52%の次に本を読んでいないことが分かります。20代と異なり、10代後半に関しては「若者の読書離れ」だと熟年層が難癖付ける材料されるのも無理はなさそうです。

 

ただ、10代後半で読書をしない理由も説明できます。10代後半と言えば高校生ですが、読書をしないのは「部活」と「受験」に追われていることが大きな要因でしょう。受験に関しては受験戦争は緩和されたとはいえ東大等難関大に入るためには高校3年生なんかで読書している余裕はないですし、下位大学ですとAO何タラで簡単に入学できますがそんな高校生に読書習慣があるか怪しいです。

 

じゃあ高1や高2はというと、ブラック部活という言葉が生まれる程の過酷な練習を部活動で行っているのでやっぱり読書どころではありません。さもなくは、高校生でも学費や生活費稼ぎのアルバイトです。

 

これからの世の中の変化、ミクロ的には受験や大学の変化を考えると受験で塾や予備校に行くよりも、読書代にお金と時間を費やす方が有意義と思いますが。

参考記事:塾・予備校は行くだけ無駄!~金と時間を費やして私立進学の話をする~

 

 

 3.熟年層が読書しない理由を勝手に考える

 元ネタのデータでは、読書をしない理由までは分かりませんでしたの。という訳で、熟年層と言える60代以上がなぜ読書しないのかを勝手に考えてみました。個人的には、熟年層が読書しない理由は「衰え」と「不安」の2つで説明できると思います。

 

まず「衰え」の方ですが、身体的な衰えの方は分かりやすいですね。例えば、目が見えにくくなり活字を読むのが億劫になれば、当然ながら読書をすることは無くなります。脳的な衰えですと、知的好奇心の低下が起きると読書をしようとは思えないくなります。知的好奇心の他にも向上心なんかも読書を使用という意欲を持つ大事な鍵でしょうか。

 

一方の「不安」という点は、やはり熟年層ということで死への不安が大きいと思われます。他にも熟年層の親の介護だったり、下流老人という将来不安が一杯で読書なんてという層も多くいるでしょう。

介護という現実に関してのオピニオンはコチラ!「結婚」や「社畜」どころではない「介護」という現実の話をする! 

下流老人に関してのオピニオンはコチラ! 世代間対立なんて無い~老人は恵まれている論の不毛さ~ 

 

 終わりに:若者の読書離れと愚痴る熟年層こそ読書離れしているという結論

長々と書いていきましたが、結局「若者より読書離れしている熟年層」ということが分かってしまいました。こう考えると、読書に限らず「○○の若者離れ」という言説は一回疑った方が良さそうですね。熟年層が若者に愚痴を吐くだけの口実である可能性もありますから...

 

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