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【ネタバレ注意】THE@TER BOOST 03『ラスト・アクトレス』感想考察~エピローグの先には何が?~

 THE IDOLM@STER THE@TER BOOST 03『ラスト・アクトレス』を購入して、曲とドラマパートを聞いたので感想と考察をしていきたいと思います。後半はシナリオの都合上多いにネタバレ有りなので、未購入の方は前半で引き返してください…ネタバレせずにまともな感想を書くのは非常に難しいですね今回は特に。

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 本作はアイドルの登場人物名と役名が違うのが特徴で、役名とアイドル名を結びつけないとシナリオにのめりこむ以前の問題になります。「オーディナリィ・クローバー」と違って名前をこじつけたパターンでもないのでここで説明しておきます。

 

 記事でも重要なので先に書いておくと中央の田中琴葉は新ヒロインのコレット役、その右隣の周防桃子はスタァのモニカ役 、コレットの左隣の馬場このみは元大女優のシンシア役 、左端の真壁瑞希は支配人のミルズ役 、右端の白石 紬は探偵ウォーカー役です。

 この他に投票で2位になった、警部リリー役で七尾百合子と劇団員マドリーン役で徳川まつりの2人も出演します。Pも出てきますが、台詞なしです。

 

 お品書き

概要

 収録曲
歌:田中琴葉(種田梨沙)、周防桃子(渡部恵子)、馬場このみ(高橋未奈美)、真壁瑞希(阿部里果)、白石紬(南早紀)


1.ドラマ『屋根裏の道化師』 / 『オープニング』
出演:コレット[田中琴葉(種田梨沙)]、モニカ[周防桃子(渡部恵子)]、シンシア[馬場このみ(高橋未奈美)]、ミルズ支配人[真壁瑞希(阿部里果)]、ウォーカー[白石紬(南早紀)]、マドリーン[徳川まつり(諏訪彩花)]、リリー警部[七尾百合子(伊藤美来)]、街の女A(稗田寧々)、街の女B(向井莉生)


2.ラスト・アクトレス
作詞:中村彼方、作曲:R・O・N、編曲:睦月周平


3.ドラマ『屋根裏の道化師』 / 『本編』


4.ドラマ『屋根裏の道化師』 / 『カーテンコール』


5.DIAMOND DAYS

 ドラマパートは『オープニング』→『本編』→『カーテンコール』の3段階構成で、全体で55分位と長めです。

 

公式MV

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試聴動画

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感想(ネタバレなし)

 ア:役名が本名と全く異なる

探偵ウォーカーと支配人ミルズに至っては、性別まで男と「夜想令嬢」に並んで原作のアイドルの印象が薄いドラマです。とはいえ今回のドラマの舞台は日本ですらないので、紬や琴葉といった日本名にするわけにはいかないので妥当な変更でしょう。

 

イ:THE@TER BOOST 唯一のHappy Endではないシナリオ

今回は今までのTHE@TER BOOSTシリーズや「夜想令嬢」以外のTHE@TER GENERATIONシリーズと異なり、Happy Endではありません。個人的には、出来のいい「夜想令嬢」シナリオという印象を受けましたね。まあシナリオの都合上人が死ぬ時点で、Happy Endなんてあり得ないのですがね。

 

シナリオ自体も『ビッグバンズバリボー!!!!!』や『空猫珈琲店へようこそ!』と比べて怪奇要素やどんでん返しも多めで、聞き流すと理解できない可能性もありますのでメモ推奨です。

 

THE@TER BOOST シリーズ3作で個人的にドラマパートの評価をしますと

『屋根裏の道化師』>=『ビッグバンズバリボー!!!!!』>>『空猫珈琲店へようこそ!』

 ですね。『ビッグバンズバリボー!!!!!』もシナリオは良かったですが、ドキドキ感というのでは今回の方が上ですね。『空猫珈琲店へようこそ!』はシナリオ以前に4Luxuryでも歌織が恋愛ものの主人公なのにまた恋愛ものというやや食傷気味なのが...1回恋愛もの以外の主人公を挟んでいれば評価は変わっていたでしょう。

 

 

 

ここからは、ネタバレ有りなので未購入の方はバック推奨です!

 

 

考察(ネタバレ有り)

ア:本作の犯人とその詳細について

 結論から先に本ドラマの1連の事件の真犯人は、「コレット」です。

 

 真犯人自体は、何となくコレットが怪しいと予測していたという方をチラホラ見かけましたのでそれほど意外性はないと言えます。真犯人自体は、『カーテンコール』でウォーカーが『屋根裏の道化師』 の千秋楽を終えたコレットに真実を告げるという形で発覚するのですがドラマパートの『本編』を聞いていればいくつかのフラグがあるのが分かります。そのフラグと思われる場面について考察していきたいと思います。

 

 フラグ0は見立て(≒P殺害のトリック)で、フラグ1以降はコレットが犯人である伏線です。

 

A.フラグ0

 序盤でリリー警部が、リハ開始前にP(プロデューサー)と最後に合ったのがコレットであり鍵束をミルズ支配人から借りたことからコレットが毒を盛ってPを殺害したという見立てを立てます。

 シンシアはコレットがそんなことをするはずがないと否定しシナリオは展開していきますが、実はこの見立ては大正解でここでコレットが自白して逮捕されればマドリーンやモニカ殺害、ミルズ自殺は起こらなかったといえます。最もコレットが捕まれば、『屋根裏の道化師』は闇に葬られるのでそのショックでミルズは自殺するかもしれませんが… 

 ただ後述しますがコレットは全て『屋根裏の道化師』のために一連の事件を起こしているので自白するはずもなくさらなる悲劇が発生するのです。

 

B.フラグ1

『屋根裏の道化師』の話題が出てきたときに、

モニカ こんな呪われたお芝居の主役なんて、こっちから願い下げだもの。  道化師に目につけられるなんてごめんだわ。

  最初はコレットに役を取られたやっかみでこんなこと言っていると思ったいたので、モニカは中の人の桃子みたいなガキだなと思っていていました。ですが真犯人が道化師役のコレットと判明した今では、P殺害の真犯人がコレットと薄々感づいていたのではと感じますね。 

 だからこそ道化師(≒コレット)に目をつけられて、Pみたいに殺されるのはまっぴらごめんという恐怖の感情を持つのも当然でしょう。実際モニカはコレットに理不尽な理由で後半で殺されましたし。

 

コレットというか『屋根裏の道化師』に恐怖を感じる描写がモニカにはこの後にもいくつかあるのですが、それもフラグといえます。

 

 C.フラグ2

コレットがリリー警部からの取り調べから帰り、潔白か?とシンシアから聞かれる場面でコレットの潔白さを証明するのは証拠不十分という流れで

マドリーヌ「やっていない証拠というのはどうすればいいのかしら?」

とウォーカーに尋ねて答えようとすると、モニカが「証明する必要なんてあるのかしら」と反論します。そこで、コレットの素性不明なまま紹介状だけ持って劇場に来たのは怪しくそんなのは「屋根裏の道化師」くらいと金切り声で言い返します。

 

 シンシアが「屋根裏の道化師」の主役に不満があるのか?と咎めようとすると、逆にこんなのんきにしている場合なの?殺人事件なのよと言い返し最後に

 モニカ あなたたちこそ、せいぜい気を付けた方がいいわ。屋根裏の道化師、殺人鬼がこのミリオン座を狙っているかもしれなくてよ!

 と吐き捨て部屋に戻ってしまいます。

 

 モニカの見立て?ではコレットが「屋根裏の道化師」で、屋根裏の道化師=殺人鬼(P殺害)と考えていることになります。この1連の流れもコレット犯人説のフラグと言えるでしょうが、後でコレットの犯行に気づいたマドリーンはまだコレットの犯行とは気づいていないのですよね...

 

D.フラグ3

コレットとウォーカーの会話の場面で、コレットが自身の過去を語りその上で自分には演劇しかないと語る流れとなります。そこで、

コレット「私にできることは与えられた役柄を演じ切るだけです。みんなの尊い命、犠牲を無駄にしないためにも…」

  この犠牲という言葉に、ウォーカーは首をかしげるも「女優としての矜持を持たれているからですね」と感嘆の意を示したことにコレットは「良かった」と安どの言葉を返します。 

 コレットが安堵を示したのは、もちろん真犯人へとつながる推理経路である犠牲という言葉に反応しなかったためでしょう。自分も初見でもこの場面(フラグ3)で、これはコレット犯人と90%くらい確信しましたね。

 

 ちなみにコレットは他にも、「お芝居ならどんな人間にでもなれるんじゃないかしら」とウォーカーに話しているのですが、彼女の頭にはどんな人間の中に屋根裏の道化師=殺人鬼(P,マドリーン,モニカ)も含まれているのでしょう。

 エピローグでウォーカーに1連の殺害をとがめられた時も、殺害への罪悪感ではなく「屋根裏の道化師」という芝居が闇に葬られるという不安ばかりでした。お芝居ならどんな人間にでもなれるんじゃないかしら」という言葉からは、芝居に比べれば自分も含めた命など取るに足らな存在なのというコレットの心情がうかがえます。

 だからこそ芝居の役を理解するために手を掛けたPは勿論、P殺害が発覚して自首を勧めるマドリーンや「こんなの芝居じゃない、ただの殺人」と咎めるモニカに対しても反省して自首ではなく、芝居の邪魔として殺害するという行為にでたのでしょうね。

 

E.エピローグ

「犠牲」という言葉に怪しんだのか、『屋根裏の道化師』の千秋楽終了後ウォーカーはコレットが犯人という真相(真相についてはコレットの考察で少し触れます)を告げ、出頭を勧めます。しかしコレットはそれを嫌がりました。

 

 出頭して、殺人罪のせいで厳罰(3人殺害なので死刑の可能性あり)が嫌だったわけではありません。出頭したら「屋根裏の道化師」という芝居が闇に葬られ、闇に葬られたことで亡くなった人(P,マドリーン,モニカ,ミルズ)に顔向けできないから嫌だと告げ、「退場」という形で自ら奈落の底に転落して命を終え本劇は「閉幕」となりました。

 

 しかし、ここで思ったのですがウォーカーに真相を告げられ犯人であると言われなければコレットはどうするつもりだったのか気になるところです。証拠はなかったとウォーカーが話していることから、真相を告げられない限りコレットが引き起こした事件は永遠にミルズ支配人の犯行として逃げおおせることもできたはずです。

 あるいは例え真相として犯人だと言われずとも、劇の役になりきって人知れず「退場」を選ぶのかは気になりました。

 ただしコレットは犯行時に「43」と「よみがえる」と読むことのできるカードを残していることから、千秋楽後に真実を告げられて「退場」を意図的に狙っていた可能性も否定できませんが… 人の命よりもお芝居にこだわるコレットならやりかねないです。完全犯罪で逃げおおすつもりなら、「43」なんてカードを残す必要もありませんしね。

 

 イ:登場人物についての考察

A.コレット

 真犯人の項目でかなり語ってしまったのですが、コレットの過去については幾つか気になる点があるのでそれについてだけ語ります。

 

 ウォーカーが告げた真相によると、コレットはミリオン座のオリエンタルな日本人女優と手品師(後のミルズ支配人)が恋に落ちた結果の子で、女優側が妊娠をきっかけに劇場を辞めコレットを出産するも体が弱く命を落とし身寄りが無くなってしまいます。

 

 憶測ですがおそらく、親戚を転々としたり場合によっては施設に預けられたりもして、安心して甘えられる立ち位置の人がいなかったのでしょう。 

 

 このようなあまりに恵まれていない境遇こそがコレット本人が語る「芝居しかない」という言葉だったり、ミルズ支配人が語る「あわれ」な屋根裏の道化師に繋がっていくのでしょう。

 

 そもそも劇場に入ってすぐ主役に抜擢される位に(ミルズが実の娘だからという事情を置いたとしても)お芝居が上手いのも、親という甘えられる人が皆無な環境で生きのこるために息をするように周囲に「芝居」し続けていたから当然と言えます。それはミリオン座の仲間に対しても例外なく「芝居」しつづけてきたのでしょう。

 

 なので、今思うとモニカがコレットのことを何もわからない、こんなの屋根裏の道化師くらいだと発言する等当たりが強いのも納得できますね。劇場に入った時は素性不明でも、ミリオン座で長く過ごして打ち解ければ過去のことを聞く機会はあった訳で、そこで劇中みたいな過去を語っていれば…と思います。

 

 結論としてコレットは、ミリオン座のメンバー(少なくともモニカ)からもコレットは信用されていなかったと個人的に思います。信用されていれば、Pを殺めることは無かったか殺めていてもマドリーンやモニカに咎められても殺さずに自分の過ちに気づいて自首していて最悪の悲劇にはならなかったと感じます。

 

B.ウォーカー

  語り手兼探偵ポジションであり、なんと男です(1人称も「僕」)。コレットの本性を知ってしまった数少ない人物で、直接的な証拠の無かったミリオン座殺人事件の真犯人を過去から探り出す探偵らしい人物です。証拠がないからこそ警察であるリリー警部はコレットが真犯人と断定できなかったわけで…

 

 比較的似たような作風である『昏き星、遠い月』でも恋愛と取れる展開がありましたので、本ドラマでも本性を知ってしまった異性(本作ではコレット)との恋愛的な展開に落ちるかと思いました。しかし、尺の都合上なのかサイコパスな殺人犯コレットと流石に恋愛をする気にはとてもなれなかったのかそのような展開にはなりませんでした。

 

 2次創作でコレット×ウォーカーの話や真犯人と告げられたコレットがウォーカーを懐柔するために行為に及ぶ展開は多少期待します。演技の天才コレットなら、それくらいのことはするでしょう。

 

大筋とはあまり関係ないですが、汽車に乗り遅れたりシンシアを上手く見つけられなかったりと目があんまり良くない(弱視?)をうかがわせる描写もあります。後は、「なんやいね」から日本人である可能性も示唆できます。

 

C.ミルズ

 リトルミルズを使った手品術を持った元手品師で支配人をしていたのですが、紹介状を持ってきたコレットを見て娘と気づいたのですが、「屋根裏の道化師」で主役抜擢をしてしまったことが今回の連続事件の悲劇の始まりだったと言えるでしょう。

 

 まさかコレットが(後天的な)サイコパスとは思わなかったのが悲劇で、ミルズの自殺もコレットをかばうためという事実上の尻拭いと思うと彼も悲劇の父親かつ支配人でしょう。とはいえ、死人が出て劇団員の反対にもかかわらず「屋根裏の道化師」を強行しようとする姿勢からコレットにつながる素質は父であるミルズにもあったと言えるでしょうね。

 

隠し通路に逃げ込んでの自殺自体は、メタ的にも劇場的にも「屋根裏の道化師」をミスリードさせる役割があったといえます。

 

D.モニカ

 初見では単なるヒステリックなスタァ女優で、殺人に気が立っている+コレットに主役を奪われたのを僻んでいるのでは?と感じましたね。

 

 しかし、先述したフラグ1,2から早い段階でモニカがコレットがP,マドリーヌに手を掛けたのを知っているのでは?と思います。でなければ、「屋根裏の道化師、殺人鬼がこのミリオン座を狙っているかもしれなくてよ!」なんて疑心暗鬼にさせる言葉など言わないでしょう。

 

 コレットに気を付けろ、コレットはまともにコミュニケーションを取れる相手ではないを暗に他の劇団関係者に伝えていたと推測できます。実際にコレットの犯行を知りそれを咎めたマドリーヌやモニカ自身がどうなったかは言うまでもないですし。

 

 とはいえ、シンシアやコレット自身もモニカは厳しいけど良い人だったとウォーカーには告げています。コレットのP,マドリーヌへの犯行に気づいた時も「あなたのやっていることはお芝居なんかじゃない、ただの殺人よ」は、犯行を咎めのは勿論、たのむから目を覚まして正しい道に戻ってくれというモニカの心の悲鳴の意味合いもあったのでしょう。

 これに関しては言い方が分からないので憶測でしかありませんし、いずれにせよコレットにはモニカの意図は伝わるどころか「合わなかった」からと口封じ的に手を掛けられ一生を終えました。モニカは概して劇場の良心だったといえましょう。

 

 E.シンシア

 尺的な都合もあったのでしょうがコレット以上に一番謎の多い人物です。謎が多いだけならまだしも、メタ的にも劇団の良心とも言える役割を演じたモニカと異なり事件に直接関わった訳ではないので作中の役割が分かりづらかったですね。ミリオン座の事件終了後で唯一生存しているのが彼女であることから、事件の黒幕はコレットではなくコレットを仕向けたシンシアなのではと考察する人も見かけましたね。

 

 そうでなくても、早々と劇団女優を引退した理由も謎ですし… ここら辺の謎は公式で続編は難しいでしょうから2次創作に期待ですね。

 

 F.リリー警部

 基本的にサブキャラなので、そんなに書くことはないのですがモニカ殺害のトリックを犯人こそ見当違いですがプロセス自体は完全な正解を叩きだしたので、たまにこの手の作品で見かけるまるっきり無能な警察でないのは確かですね。

 

 個人的なツボは、ミルズが逃亡するときの「とにかく出入り口をふさげ!!!」ですかね。いくら焦っているとはいえ、指示が超抽象的すぎますよそれは...

 

G.マドリーン

 コレットに自首を勧めたりと、真っ当な人物ではありますがPの次に殺される役で基本的には死体役という印象でしたね。サブキャラなのでやむを得ないと言えばそれまでですが…

 

ボタ餅氏がマドリーンの掘り下げを行っているので、お時間のある方はどうぞ。


 

 4.曲『ラスト・アクトレス』について(ネタバレ有り)

いつものTHE@TER BOOSTやTHE@TER GENERATIONと異なり、『ラスト・アクトレス』には本編を示唆させるような歌詞が幾つかちりばめられているのでそれについて考察してみたいと思います。

 ア.ポイント1

モニカ:林檎のように赤い小川は ある日床に滴ってしまう 

シンシア:瞳孔は闇を映す 未来を失ったまま

  モニカの歌詞の部分は本編から自身が(コレットがセットしたリトルミルズによって)刺されて血を歌詞のように流しつつ命が尽きながら歌っていると連想できます。本編を聞く前でも、モニカは命を落とすのでは?という示唆は立てられるでしょうね。

 

 シンシアの歌詞の部分の推測は少し難しいですが、ミリオン座サイドで唯一の生存者であることから「瞳孔は闇を映す」≒死と考えるとミリオン座の1連の殺人事件の被害者の様子を見たという心情を歌ったものでしょうか。シンシアが黒幕説という考察も一部でされているので何とも言えないですが。 

 

 イ.ポイント2

コレット:退屈よりもスリリングな方が
生を感じられる
モニカ:(生々しいほど)

 コレットの殺害がウォーカーに語った「仕方が無かったんです」という弁解とは裏腹に、スリリングな方(≒殺人)が、生(≒お芝居)を感じられるとも取れます。良く言えば演技への情熱といえますが、傍から見ればただのサイコパスとしか思えません。事情はどうあれただの殺人ですと切り捨てられたのも当然の結果でしょう。

 

 (生々しいほど)と歌ったモニカもコレットのスリリングな方を「ただの殺人」と切り捨てて殺害された流れで、コレットの異常性を(生々しいほど)感じさせられたでしょう。

 

ウ.ポイント3

全体:よくここまでたどり着いたわ
ちょっと褒めてあげる
おっと ここから先はもう
二人だけのヒミツよ

  >>二人だけのヒミツよ

は言うまでもなく、コレットの真実(ミリオン座殺人事件の真犯人も含めて)のことです。曲も最終盤なこともあり、ヒミツって何?と本編未試聴だとドキドキしますね。

 

5.総評

 他のTHE@TER BOOSTと比較して 謎が多く、その分記事も長めになってしまいました。全体的に見てシリアスな作品で、ハラハラしながらみていましたね。前作の『空猫珈琲店へようこそ!』が割とほのぼのとした作品だったのでそのギャップも大きかったですが。

 ラストは、『昏き星、遠い月』に似たHappy Endで大団円とは言えないすっきりとしない終わり方ですが、シナリオの起伏さや登場人物の個性という点では本作の方が優れていて『昏き星、遠い月』でやや不満に感じた点が軒並み出来ていた良作でと感じましたね。

 とはいえ、シンシアの過去や黒幕説等のまだまだ考察できてない部分は有ります。THE@TER BOOSTも終了して、MILLION THE@TER GENERATION後半戦が再開しますのでまたドラマパート中心にレビューしていきたいと思います。