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感想:MILLION THE@TER GENERATION 12 D/Zeal『ハーモニクス』~正統派音楽ドラマ!~

フェアリー属性特化ドラマらしく、シリアスかつ良質な音楽にまつわる物語でしたね。

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『THE IDOLM@STER MILLION THE@TER GENERATION 12 D/Zeal』を視聴しましたので、例の通りドラマパートを中心に感想を書いていきたいと思います。

 

お品書き

本CDの概要

「 MILLION THE@TER GENERATION 12 D/Zeal」の概要はコチラとなります。

01. ドラマ『天国の鳥』/『Freezing』
02. ハーモニクス
作詞:坂井季乃 作曲・編曲:高橋 諒 (Void_Chords)
03. ドラマ『天国の鳥』/『Encounter』
04. ドラマ『天国の鳥』/『Stranger』
05. ドラマ『天国の鳥』/『Reminiscence』
06. ドラマ『天国の鳥』/『Ignition』
07. 餞の鳥
作詞:坂井季乃 作曲・編曲:高橋 諒 (Void_Chords)
08. ドラマ『天国の鳥』/『New Song』
09. ドラマ『天国の鳥』/『Interlude』

リリース情報|アイドルマスター ミリオンライブ! THE IDOLM@STER MILLION LIVE! | Lantis web site

 今回のCDの特徴としては、ドラマパートが複数に分かれていることですね。最も、Fairyタイプのドラマパートはいつもこんな感じですが。

 

ドラマパート全般の感想(ネタバレなし)

今回のドラマパートの特徴というかポイントとしては大きく2つが挙げられます。

1.正統派の音楽ドラマでギャグ要素も皆無

2.タイトルの「天国の鳥」が話の大きな鍵を握る

 総じていうと、前2作同様にFairyタイプのドラマパートらしい作品といっていいでしょう。「鳥」というキーワードは本編でも何度も取り上げられ、かなり重要なキーワードとなってきます。CDの2曲目である、「餞の鳥」もドラマを聞いた後でないと真の意味が解らないでしょう。

 

 

シナリオ感想・考察 

 Freezing

 静香がピアノコンクールに挑む場面です。この場面の意味合いが聞いた直後は良く分からなかったのですが音楽ドラマということで、一見すると“ピアノ”が話のキーと見せかけるミスリードとなっています。

 

Encounter

 ピアノコンクールは「準優勝」に終わり、翼が才能あるとヨイショするものの静香はミスをしてしまったとか両親がガッカリするとあまり嬉しそうではありません。最初は原作通り両親に怒られるのが嫌で浮かない顔だったと捉えていました。

 

 ですが一通りドラマを聞いた後ではこののちのジュリアの会話で、ピアノに関して(姉のチハヤ)みたいに才能がないから必死に頑張った、でも無理だったと話す場面もあることから、既にピアノに関して「限界・潮時」と感じている伏線であったと言えます。

 

Stranger

 ピアノコンクールの翌日、翼が静香を追っかけていた「赤い髪」の女性がミュージシャン&音楽Pのジュリア(翼曰くジュリア―ノ)であることを紹介します。本編とは関係ないですが、翼がジュリアのことをジュリア―ノと呼ぶのは原作通りですが、ジュリア―ノのネタを入れたいがために友人役に未来でなく翼を起用したのだと思ってしまいました。後は、「鳥」「羽ばたく」というキーワードがテーマなので名前がよりふさわしい翼が友人役という線もありそうですが。

 

その後、ジュリア本人が登場して静香と話をしたいと誘ってきますが、授業中という理由で断ろうとします。まあ、正論といえば正論ですが個人的にはここにも静香の表面的な「真面目さ」がうかがえます。

 

 「真面目さ」というのは往々にして抑圧された何かがあり、静香の場合では劇中では「姉の死」であると言えますね。単純に死んだ喪失感もありますが、でプロのピアニストを目指していた姉を「追いかけている」ということをジュリアとの会話でも言っていたし、才能もなく潮時であると分かってしまったピアノを続ける苦しみもあったのでしょう。その「真面目さ」のせいもあって、ジュリアが喫茶店で静香をボーカルに誘っても断ってしまいました。

 

Reminiscence

 静香が、チハヤの部屋に入って生前の遊びで弾いていた曲を見つけて姉の思いに触れて涙する場面はテンプレながら感動する良い場面ですね。この曲が終盤の重大な伏線になる訳ですが、その前にジュリアとレイカとの会話の場面について取り上げたいと思います。

 

ジュリアが高校生バンドとして「Blue/Zeal」をやっていた時は、夢に向かっているだけで楽しかったとマネージャーのレイに語ります。

では今の心情はどうなのかというと、

「あたしもずっとチハを追いかけているだけかもしれない」

 と。静香が、才能がないと分かっているピアノにしがみついているのと同じなのでしょう。

 

そしてジュリアは、

「チハならもっとすごいところに行けた。広い世界に羽ばたいて行けたはずだ。」「だから、あたしはそこにたどり着けるまで飛ぶのを止めちゃいけないんだって」

 と。そう、ドラマを聞いた段階で気づいていた方も多いでしょうがドラマタイトルの「天国の鳥」の正体は、チハヤです。

 

 そしてこれらの言葉を受けて、レイは「翼を重ねて一緒に飛んでくれる人を」と語ります。ジュリアにとって、「翼を重ねて一緒に飛んでくれる人」は昔はチハヤで今は静香(候補)なのです。

 

lgnition

 静香がジュリアの凱旋ライブに行った後、楽屋でジュリアに会います。そこで、チハヤの部屋で見つけた楽譜を見せて「姉の曲はやらないのですか?」となぜ今日のライブで演奏しなかったのかとジュリアに尋ねます。ジュリアが真相を語り、初めて歌う予定の日に亡くなってしまい、この曲にふさわしい歌声をずっと探していたと告げます。

 

 その相応しい歌声こそが、チハヤのPiano音源に紛れていた静香の歌声だったということです。それを聞いたゆえに全てをキャンセルして日本に来たということで、本ドラマ中の行動は全て歌声を持っている静香を追い求めるためだったのです。そしてジュリアは静香を改めてボーカルとして誘い、未経験である声楽なども教えるということでひとまず本編は幕を閉じます。

 

 New Song

 アンコールの場面で、2人の活動が順調であることが示されれています。

 

Interlude

所謂、舞台裏です。ジュリアが壁ドンしていた場面がネタにされたり、麗花の差し入れであるチーズケーキスティックの味の件だったりです。

 

今回の登場人物

 今回は舞台が現代社会かつ、音楽と現実的なテーマだったため登場人物も本名そのままで性格も原作に準じていたと思います。驚いたのは静香の友人役で、未来でなく翼だったことですがジュリア―ノと言わせたいことと、テーマが「鳥」「羽ばたく」といったものなので名前的にふさわしかったからだということにします。

 

総評

話的には何らひねりは無かったですが、余計な謎や矛盾点も無くキャラクターを光らせるドラマCDとしては佳作~良作レベルといえるでしょう。

 

Fairy ドラマ3作では、今のところは

Melty Fantasia >=D/Zeal>>夜想令嬢   

 という評価ですね。