就職ってゴールでは無くて、スタートであると自分は思いますね…
はいどうも、就職⇒退職を繰り返している笹史(@sasashi1992)です! 就職活動の目的が、新卒にせよ中途にせよ“入社したい企業・官公庁”に「就職」することであることに異論はないでしょう。
さて、特に新卒の就職活動においてみなさんが内定を貰って「就職」が決まったの周囲の反応は如何だったでしょうか?もちろん、就職先に大反対されて絶縁の危機というパターンもあるでしょうが、多くの場合は「就職おめでとう」と言われると思います。
私が新卒で就職を決めたときも、例に漏れず親や研究室の友人より「就職おめでとう」と言われました。ただこのような就職≒ゴール的な価値観は違和感しか感じません。大体、その職場を数ヶ月いや数週間、で辞める可能性は十分にあり得ます。就職が決まるのははっきり言って簡単ですが、続けるというのは叱責,慣れない仕事、職場によってはサービス残業などに耐える必要があり難しいので、それについて書いていこうかなと。
お品書き
ニートブロガーにとっての「就職」=ゴールという風潮の違和感。
1.就職がおめでとうだと?続けることの大変さを知らないのかな?
そんな中、ニートブロガーのあらたさんが『「ナイナイのウチの村で働きませんか?」を見て考えさせられた就職の意味』という記事において「就職」=“おめでとう”という風潮を批判する記事を見つけました。
あらたさんのブログはコチラ
記事の内容を引用しますと、
21日に放送されたTBS番組「ナイナイのウチの村で働きませんか?」をチラッと見た。この番組、お見合い企画だけではなかったのかと思ったが、就職応援の企画もやっている様子。今回、なぜチラッとだけでも見てしまったのかと言うと32歳のニート男性が出演していたからだ。
放送の内容はこのニート男性が、ずっと無職のままであったが、人生を立て直すため仕事に挑戦するというもの。競走馬を育成する牧場で研修する姿が放送された。またもう一人、女性の研修生がいてお互いどちらかが雇われるという流れでもあった。(ヤラセの書き込みを見かけたけど、そういう事情までは知らないw)
結果は、ニート男性が就職するという話が決まって無事に企画は終わる。女性はまだ若かったので、残念だったねという流れだった。番組の構成的にも当然の流れだろうけれど「ニート卒業おめでとう!」という形で終わらせている。
ニートに仕事が見つかり、みんな万々歳という空気。見ていた人には本当に悪いのだけれど一言。
おめでとうじゃねーよ!
というのが、俺の感想だった。改めて世間のニートに対する認識と、俺のようなニート当事者の考え方のズレを感じざるを得なかった。
この場合は新卒ではなくずっとニートだった方が就職なので、私と完全に同じわけではありません。
私と微妙に立場は違いますが、早期離職の経験者としてあらたさんの以下の部分には共感せざるおえません。
>>ニートに仕事が見つかり、みんな万々歳という空気。見ていた人には本当に悪いのだけれど一言。
>>おめでとうじゃねーよ!
私は1年未満の早期離職を数回繰り返しているので、「その通り!」と言わざるを得ません。番組はニートの男性が牧場に就職したところで終わっているので、この男性が仕事を続けているかどうかは分かりません。牧場ということは肉体労働なので、ニートであったこの男性が続けられているのか尚更心配になりますね。
以前書いた、1番のブラック業界は「食」、特に「農業」です【追記】でも農業のハードというかブラックさを書いていますが凡人でも厳しすぎる農業をニート上りが務めるとはマゾヒストだなぁと思います。まして牧場ということで、植物でなく動物の面倒を見るとなると365日仕事のことが頭から離れないのでブラックさが倍増であります。本当は食料という分野なので、待遇とかどうにかすべきですが… 今の某内閣よりは高給をあげたいぐらいです。
これで短期離職となれば、TVでわざわざ取り上げられた反動で、私のような普通の人の短期離職より再就職が大変そうです(私ですと再就職は半年以上かかりましたが、面接そのものは複数企業受かっていました)。こうなると「ニート卒業おめでとう!」は何だったのというお話です。流石に今度はTV局の企画で救済とかあり得なさそうですし。。
2.「就職」=“おめでとう”より「1年続いた」=“けっこう続いたな・・”
さらにあらたさんが良いこと言っていますね。
俺はずっと仕事に就いては辞めてを繰り返してきた。また、俺に限らず就労からの挫折経験を持つ人は、かなり存在するのではないだろうか。少なくとも俺のようなニート経験を持つ人は就労したとしても、ずっと継続しているかと言われたら必ずしも「元気に続けています」とも言えないのでは無いのだろうか。そういった場合、就職を祝われても何だか複雑な気持ちでしかなかったりする。
(中略)
最悪は3日後に辞表を届けているか、バックレているかもしれないのだ。仕事が決まった事そのものを喜ぶよりも、その後に続いているかどうかが大事なのだ。少なくとも、そこで祝われる必要など俺には全く不要と言ってよい。プレッシャーになるだけである。
例外的に、1年や2年続いた時に「けっこう続いたな・・」と軽く触れられる程度が一番うれしかったりする。就職することで、すべて問題が片付いてしまうという風潮に押し込むのは勘弁願いたい。
この内容も本当にその通りで、「就職おめでとう」と言われても数ヶ月どころか数日で辞めるということもあり得るせいか今一つ喜べません。
私の実体験でも「就職おめでとう」と言われても、2つの職場で苦難の連続の挙句辞めているので気が重くなるだけです。それなら、1年続いていること(≒1年苦難を乗り越えられた)を祝われた方が余程マシです。
就職が決まったことに喜ぶという人(親や周囲)は、就職した当事者がまさか1~2年(どころか数ヶ月,数日)で辞めるとか考えてもいないでしょう。そのような周囲が「就職おめでとう」と祝った人たちが当事者が辞めたときにどのような反応をするのかは推して知るべしでしょう。少なくとも「退職おめでとう」とは言わない筈でしょうに。かくいう自分もさすがに、「退職おめでとう」とは言いずらいですね。ブラック企業から脱出できたのならまた別でしょうが・・・
終わりに:就職がゴールという風潮に異を唱えます
就職がゴールという風潮には、自分が新卒の企業を短期離職していることもあり疑問なんですよね・・
こういう記事のような「適性のない仕事」に就職すると3ヶ月でクビになります@食品製造 体験をしているほどですし。就職⇒退職で再就職するとなると、さらに就職するのが心象的にも金銭的にも大変となってくるのは間違いありません。これなら、ずーっとニートしていて初めて就職という方がマシでしょうに。。
ということで本記事の結論は.
「就職」=“おめでとう”という風潮はやめたら?
です。
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